ピーコックハールの部位と使い方

タイイング入門

こんにちわnakiです。

色々なフライで活用されるピーコックですが、使う場所や使い方によってフライの印象が大分変ってきます。

今回は、ピーコックの場所別の使い方を紹介していきます。

ピーコックの場所の名前

ピーコックの羽は1本の中に数種類の名前で呼ばれる部位があるので紹介します。

  • アイ…ピーコックの目玉のような模様の部分。
  • ハール…ピーコックアイ以外の羽1本1本。
  • フリュー…ハールの1本1本にびっしり付いているキラキラした毛の部分。
  • ソード…写真の羽とは違う部分の尾の羽、ウェットフライなどに使われます。

以下にそれぞれの部分を紹介していきます。

ピーコックハール

ピーコックアイ下のハールを巻けばボリュームがでる。

一番フライに使われることが多い部位です。
使う場所によってフリューの長さが変わるので、巻くフライによって部位を使い分けていきます。

ピーコックアイに近い、密度が濃く生えている部分のハールはフリューが長いです。
フライのボディに、ボリュームを出したいときはこの部位を使います。

アイから離れていくとフリューが短くなっていきます。

段々とアイから離れていくとフリューが短くなっていきます。
小さいフックに巻くときや、細身のフライを巻くときは、ピーコックの下の部分のハール(まばらに生えている部分)を使います。

ダイドピーコック

赤色に染色されたピーコック

ダイドと言って色々な色に染色されたものがピーコックにはあります。作るフライに合わせて、ナチュラルな色以外を使いたい場合は探してみるといいと思います。

ピーコックアイ

ピーコックの羽の先端部分、まあるい目玉のような模様のある部位です。
この部位もタイイングではよく使われます。
フリューが短くなりますが、独特の模様とクイル(軸)が太くなるので、そのままフックに巻いても、雰囲気が出る部位です。

ピーコックアイを巻いたボディ

またピーコックアイのクイル部分は前と後ろで濃淡のグラデーションになっていてフリューを取り除いて使用されることもあります

ストリップドピーコック・クイル

アイのフリューを消しゴムで除去した写真

ピーコックアイのフリューを取り除くと、クイルの前と後ろで濃淡がありこれをフライに使うと、まるで虫の節のような表現ができるようになります。

ストリップドピーコックをフライに巻いた写真

写真のようなミッジのボディやクイルゴードンなどのスタンダードパターンにも幅広く使われるマテリアルになります。

フリューの取り除き方

ストリップドピーコックを作るためのフリューの取り除き方を紹介します。

  1. 消しゴムでこする。
  2. フリューリムーバーを使う。
  3. 爪でこすり取る
  4. 蝋で固めて引き抜く

※最初からすべてのフリューを取り除いた製品も販売されています。

1、消しゴムでこする

自分で使うフライを作る場合はこの方法が一番おすすめです。

ハール1本を消しゴムで切れないよう気を付けながら根気よくこすります

2、フリューリムーバーを使う

フリューを取り除くための白い液状の薬品です。

液体をハールになじませてティッシュなどでこするとフリューが除去できるものですが、意外と切れやすいので私はあまり使っていません。

手軽さでは一番ですね。

3、爪でこする

ハールの1本1本を爪でこすってフリューを取り除く方法です。
かなり根気がいりますが一番きれいに取れる方法のような気がします。

4、蝋で固める

フライを量産するときはおすすめの方法です。
ハールを何本か切り取り、ロウソクの蝋をフリューにまんべんなく垂らします。
蝋が固まったらハールが切れないように静かに引き抜く方法です。
少し手間がかかりますが、何本もフライを作る場合はお勧めできます。

ピーコックソード

1本の長さが短いのでボディに巻いたりするのには向きません。
ドライフライにはあまり使われません。
とても色が鮮やかなのでウェットフライのウィングに良く使われます。

まとめ

ピーコックは色々なフライに使われるマテリアルです。

特に夏になると虫系のフライを多用するので私はピーコックを使う率が高くなっていきます。

使う場所によって表情を変えられるマテリアルなのでぜひ特徴を理解して活用してみて下さい。

今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

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