アメリカ発のピンポイントライズフライです。
胸の部分にハックルを巻いたダンフライをソラックスダンと言うそうです。
本家のフライはウィングにターキーを使うそうですが、今回は浮力と視認性の高いCDCを使いました。
パラダンが釣り上がりのフライなら、CDCダンはピンポイントでライズを狙うフライです。
今回はその中間的な感じのフライ、CDCソラックスダンのタイイングを紹介します
水面にフワッと落ちると魚がガバッと食いつきます。
タイイングのポイント
浮力の高いCDCを使うフライです。
なるべくハイフロートで行きたいのでボディをスリムに巻きました。
浮き姿勢を安定させるためにハックルの下部分をカットするのもありです。
フックの形状をカーブシャンクのものを使ってみるのもいいと思います。
タイイング解説
CDCソラックスダンの作り方を解説していきます。
〔今回使うマテリアル〕
- フック:TMC100BL(写真に写ってませんが#12サイズです)
- スレッド:8/0オリーブ
- ボディ:ダビング材(ライトケイヒル)
- テイル:ムースメーン
- ハックル:コックサドル(クリーム)
- ウィング:CDC(ホワイト)
1、フックにスレッドを下巻きしていきます。
シャンクいっぱいに下巻きします。
2、テイルを取り付けます。
ムースメーンを3本シャンクと同じ位の長さに取り付けます。
ここまでは、パラダンと同じタイイング工程です。
3、ウィングを取り付けます。
CDCを2枚重ねます。
片側のファイバーに平らなクリップなどを挟み、CDCのストーク部分からファイバーを切り取っていきます。
切り取ったら、ひとまとめにして崩れないようにつまんでおきます。
つまんでおいたCDCをシャンクの前部分3/1くらいのところに、写真のように取り付けます。
CDCをしっかり固定したら、後ろの余分をカットして、ファイバーをつまみ上げて根本にスレッドを巻いてウィングを少し立ち上げておきます。
4、ハックルを取り付けます。
CDCの若干後ろから巻き始められるように少しだけ離してハックルを巻き留めます。
ハックルを取り付けたら、スレッドをテイルの根本まで巻き戻します。
5、ボディを作ります。
ダイビング材をスレッドに極少量づつ撚り付けて、アイの手前まで巻いていきます。
CDCをダビング材に巻き込まないようにつまんでよけながら巻いていきます。
ボディが出来たらアイのところでヘッド部分を少し巻いておきます。
6、ハックルを巻きます。
余り密に巻かないよう4~5回転ぐらいで巻いて、ヘッド手前で巻き留めます。
7、スレッドとCDCをカットして完成です。
スレッドはハーフヒッチで留めます。
CDCはハックルよりも少し長いくらいでカットすれば完成になります。
(状況に合わせて現場でカットするのもありだと思います。)
CDCをカットすると、ページトップの写真のようになります。
CDCソラックスダンの使いどころ
このフライはメイフライのイミテーションです。
なのでメイフライがハッチしているときならいつでも使えるフライになります。
具体的には3月下旬~9月くらいでしょうか。
ハッチしている虫に色とサイズをなるべく合わせたいところなので、明るい色、暗い色と大きいサイズ、小さいサイズなどを揃えておくと、より使いやすくなると思います。
魚がライズしているところにピンポイントで投入していきましょう。
まとめ
CDCソラックスダンはパラダンと合わせてかなり使い勝手の良いフライだと思います。
条件の安定しているときならこの2種類のみで釣りが出来ます。
テイルの本数などを少しこだわって、イミテーションポイントを上げて、ライズに投入しましょう。
行く釣り場に合わせて色々種類を作ってみるのも面白いと思います。
割と簡単に作れて量産しやすいフライなので、ぜひタイイングに挑戦してみてください。
今回は以上です。
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