【ニンフフライ】超釣れるフェザントテイルのタイイング

ニンフフライ

GRへアーズイヤーと並んでニンフの代表格がこのフェザントテイルです。

イギリスのフランク・ソーヤーさんという方が考案したフライだそうです。
たいそうな釣りの名手でニンフフライフィッシングの歴史に名を遺した偉大な方です。

このフェザントテイルもとても釣れるフライです。

どの位かというと、何も考えずにフライを結んでおけばとりあえず釣れる。
くらいの感じです。

とはいっても、綺麗に巻けたほうが釣果が上がる気がするので、今回はフェザントテイルのタイイング方法をポイントを交え紹介していきます。

フェザントテイル・ニンフ タイイングのポイント

フェザントテイルというフライは、その名の通りほとんどが雉の尻尾の羽でできています。

このマテリアルをうまく使えばシブいフライが出来ます。魚の口にシブいフライが掛かっていたらインスタ映えするかも!ってことでタイイングのポイントです。

・ソラックスにもフェザントテイルを巻きます。長めのファイバーを選んでハックルプライヤーでなるべく先端をつまんで巻きます。

・もさっとボリュームをつけて巻くへアーズイヤーと違い、こちらはシュっとした感じまとめ、マテリアルの微妙な煌めきとシルエットで勝負したいフライです。

・数種類のフックサイズで用意しておくと釣りの際使いやすいです。(それだけサイズによって釣果が変わるということです)

タイイング解説

〔今回使用するマテリアル〕

  • フック:マルトc41SE(サイズは#14)
  • スレッド:8/0ダークブラウン
  • ボディ:フェザントテイル
  • テイル:フェザントテイル
  • ウィングケース:フェザントテイル
  • レッグ:パートリッジ
  • ウェイト:レッドワイヤーNo,2
  • リブ:ゴールドワイヤー(写真から抜けています)

サイズは#10~18くらいのバリエーションがある状況によって使いやすいです。

レッドワイヤーはフックサイズや沈ませたいスピードで調節します。フックが小さければ細く、大きければ太くです。

1、フックシャンクの4/1くらいのところまでスレッドを巻いて、レッドワイヤーを取り付けます。

※取付位置とレッドワイヤーの長さは写真を参照して下さい。

2、レッドワイヤーをフックに巻いていきます。

大体8~9回転くらい巻いて、スレッドでしっかり固定するように全体に巻いた行きます。

スレッドで固定し終わったら残りのシャンクいっぱいに下巻きしていきます。

3、フェザントテイル(羽根)から数本ファイバーを切り出してテイルを取り付けます。

テイルの長さがシャンクと同じくらいになるとバランスがいいです。しっかり巻いて固定していきます。

4、テイルを取り付けたらリブになるゴールドワイヤーと、ソラックスになるフェザントテイル(羽根)をまた数本切り出して先端側を巻き留めていきます。

フェザントは、根本に行くにしたがってファイバーが硬くなっていくので巻きやすくするために毛先の方をテイルの根本にとりつけます。
(写真を参考にしてください。)

5、フェザントテイル(羽根)を巻いてアブドメンを作っていきます。

ポイント:上手く巻くコツはハックルを少しねじってからハックルプライヤーに纏めて挟んで巻くことです。

大体、シャンクの半分過ぎくらいまでまいておきます。

6、ゴールドワイヤーを巻いていきます。

ポイント:ワイヤーを巻く方向は強度を出すためにハックルを巻いた方向と逆向きに巻きましょう。

7、ソラックス、ウィングケース部分のハックルをそれぞれ取り付けます。

(1)先にウィングケースになるフェザントのファイバー(写真で上に向かっているファイバー)を4~5㎜くらい切り出し、表を上にしてアブドメンの巻き終わりあたりに真っすぐになるよう根本側を取り付けます。大事!

(2)次にソラックス用のファイバーを同じ位の幅で切り出して、こちらも根本側をウィングケースと同じ場所あたりに取り付けます。

※アブドメンと違って根本側を取り付ける理由は、根本の方が光沢があることと、巻いたときのボリュームが出しやすいからです。

8、ソラックスを先に巻いていきます。

こちらも、ファイバーの束を少しねじってから巻くとバラけにくくなります。

ある程度のボリュームが出るようにアイの手前まで巻いたらスレッドで固定します。

ウェインぐケースはまだそのままです。

9、パートリッジを使ってレッグ(足)を先に作ります。

パートリッジの毛先以外の余分な部分をむしり取り、写真のように逆さに取り付けます。
(このファイバーの長さはシャンクと同じ位を目安にしてそれよりも長い部分をむしり取る感じです。)

パートリッジを取り付けたら、ファイバーを片側に指でつまんで寄せ、2回転くらいでパラッと巻きます。

巻いたらスレッドで固定します。

10、レッグを左右に分け、ウィングケースをかぶせます。

パートリッジがフライの左右均等になるように指などでより分け、ファイバーを挟まないよう気を付けながらウィングケースをアイ側に折り返して被せ、スレッドで固定します。

ポイント:ウィングケースを巻き留めるときにスレッドを巻いている方向にズレ易いので、指などで押さえながら真っ直ぐにとりつけます。

11、ヘッド部分を作りスレッドを留めて完成です。

はみ出ているハックルなどを処理してヘッド部分にスレッドをある程度巻いたらハーフヒッチでスレッドを留めていきます。

ヘッドセメントで固めたら完成です。

フェザントテイル上からの図
下からの図

フェザントテイルの使いどころ

基本的な使いどころは渓流魚のドライフライへの反応が悪い時です。反応がいい時期としては4~10月くらいだと思います。(地域による)

他には、

  • ハッチはあるけど水温が低めの時。
  • 川の水量が多くドライフライに反応しにくい時。
  • 増水して川の水が少し濁っているとき

などです。

川岸などの石をひっくり返してみて(釣りに影響がない程度に)川虫が付いていたら同じ位の大きさのフライをチョイスするといいと思います。

フェザントテイルの使い方

基本的な使い方は、ルースニング(フライ版のウキ釣り)になります。

ティペットにインジケータと言う目印を付けて、フライを流れに自然に流す釣りです。

練り消しのようなインジケータ

インジケータはリーダーとティペットの結び目付近に付けるのが基本です。

まとめ

渓流のフライフィッシングはドライフライが基本で楽しいですが、状況によってはニンフでないと釣れない場合もあります。

フェザントテイルは汎用性も高くとても釣れるフライです。魚影が濃い場合だと効率的に数釣りすることも可能です。

タイイングは少し複雑ですが良く釣れるフライなので、バンバン挑戦してもらいたいです。

バリエーションも多くあるので、巻く人によって個性が出ますね。

今回は以上です。

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