【ニンフ】ピーコックフェザントのタイイング

ニンフフライ

フェザントテイルは、ほぼ雉の羽で作られているニンフフライですが、もう少し煌めき感と言うか、アピール度を高めたいときに、ピーコックを使ってフライにキラキラ感を出しています。

今回は、フェザントテイルのアレンジ版、ピーコックフェザントのタイイングを紹介します。

※フェザントテイルのタイイング方法はこちら

タイイングのポイント

フェザントテイルをアレンジしたもので、本家と比べると全体のキラキラ感、とフライ自体のボリュームがアップしています。

ピーコックハールをフリューを潰さずにふんだんに巻いてボリュームと虫感を出すのがタイイングのポイントになります。

フェザントテイルがスマートに巻くのに比べて、このフライは少しボリュームと存在感を出して巻いていきます。

タイイング解説

〔今回使うマテリアル〕

  • フック:マルトc41SE(今回のフックサイズは#14)
  • スレッド:8/0 ダークブラウン
  • ボディ:ピーコックハール
  • テイル:フェザントテイル
  • レッグ:パートリッジ
  • リブ:コールドワイヤー
  • ウェイト:レッドワイヤー No,2

※フェザントテイルと比べるとボディのマテリアルがピーコックハールに変わっています。

1、フックにスレッドを掛けウェイトも巻いていきます。

シャンクの長いフックなので先端から4/1くらいの場所にレッドワイヤーを取り付けて巻いていきます。

大体、8~9回転くらいウェイトを巻いたら、しっかりスレッドで巻いて固定していきます。

シャンクの端いっぱいまでスレッドを下巻きしていきます。

2、テイルを取り付けます。

フェザントテイルから数本のファイバーを切り取り、フックシャンクと同じ位の長さになるよう巻き留めます。

3、ゴールドワイヤー、ピーコックハールを取り付けます。

フェザントテイルのタイイングと違うのはここからです。

ゴールドワイヤーとピーコックハール2本をテイルの根本に巻き留めます。

ポイント:ピーコックハールはフリューの長さがあるものを使います。ピーコックアイの下部分のハールを使うとボリュームがあるのでおすすめです。加えて、フライ自体にボリュームを出すために、ハールを2本使います。

4、アブドメン部分を巻いていきます。

ピーコックハール2本を長さを揃えてズレないよう気を付けながら、そのまま巻いていきます。大体フックシャンクの真ん中過ぎくらいまで巻いていきます。

ハールを取り付け終わったら、ゴールドワイヤーを逆回転で巻いていきます。大体4~5回転でハールと同じ位置まで巻いていきます。

こうすることでフライの強度が上がります。

5、ウィングケースを取り付け、ソラックス用のピーコックハールも取り付けます。

ウェインぐケースを先に取り付けます。

フェザントテイルのファイバーを4~5㎜切り出し、フックシャンクの真ん中あたりにバランスを見ながら表を上にして取り付けます。

次にソラックス部分を巻くためのピーコックハールをウィングケースと同じ位の位置に取り付けます。

ポイント:ソラックス用のハールはフリューの長い部分(先ほどアブドメンを巻いたときの余りでもよい)を使います。
一本のハールの真ん中あたりが一番フリューが長いので真ん中付近のハールを使うのがいいと思います。

6、ソラックスを巻いていきます。

ソラックス部分はハール一本でOKですがなるべく密に巻いていきます。アイまで巻いたらスレッドで固定します。

7、レッグを作っていきます。

ウィングケースはとりあえずそのままにして、レッグ部分を先に作ります。

パートリッジのファイバーを逆なでし、余分な部分はむしり取って、フライの先端に逆さに巻き留めます。

ポイント:パートリッジのファイバーの長さはフックシャンクと同じか若干短いくらいにします。
それよりも長い部分は全てむしり取り上の写真のような状態にします。

2回転くらいで軽く巻いたらスレッドで巻き留め、余分な部分は切り取ります。

ポイント:足のイミテーションです。
あまり密に巻かないようにしたいので、多くても2回転くらいにした方が良いです。

8、ウィングケースを作ります。

パートリッジを左右均等に分けて、先に取り付けておいたウィングケースを折り返してヘッドで巻き留めます。

しっかり固定出来たら余分をカットします。

ポイント:ウィングケースを巻き留める際にスレッドを巻く方向にズレがちになるので指で押さえながら巻くか、軽く巻き留めてから中心に戻すようにします。

9、バランスを見て問題なければ完成。

ヘッド部分にスレッドを少し巻いておきます。(頭)

問題なければスレッドを留めて完成です。

このフライの使いどころ

フェザントテイル同様、色んな場面で使えるフライですが、おすすめなのが川が増水して、少し濁りがある場合です。

ピーコックハールがいい感じに煌めいて濁った水の中、魚にうまいことアピールしてくれます。

後は、夏場の渓流でも効果があります。

使っているマテリアルの関係上、魚からはテレストリアルに見えるのかもしれません。

使い方としてはルースニングで自然に流れに乗せるのが基本です。

まとめ

このフライはフェザントテイルのアレンジです。

なので基本的な使い方と効果はフェザントテイルと同じになってきますが、魚がフライを発見しにくい時などにより効果が期待できるフライです。

逆にプレッシャーが高い時は少し使いにくくなるかもしれません。

フェザントテイルがタイイングできればこちらも簡単に作ることが出来るのでぜひ挑戦してみてください。

今回は以上です。

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