タイイングの難易度…★★★
このフライは1880年代にダン・ケイヒルさんという方が考案したフライだと言われています。アメリカ生まれのこのフライは当初はもう少し色が濃かったそうですが後に改良され今の形になったそうです。
トラディッショナルと呼ばれるスタンダードパターンのこのフライは、日本の渓流にもよく合い多用されてきました。
今回はこの歴史のあるフライをタイイングしていこうと思います。
ライトケイヒルの作り方解説
日本の渓流でもこのフライに似たカゲロウが出てきます。伝統的なパターンのままで良く釣れるフライなので、はじめはそのままタイイングしましょう。
全体的にキャシャな感じにタイイングすると綺麗に仕上がるので、ダビング材やハックルの量に注意してタイイングするのがポイントです。
タイイング解説
〔使用するマテリアル〕
ライトケイヒルを作るために使うマテリアルはそんなに多くありません。
- スレッド:8/0ライトケイヒル
- フック:TMC100(今回は#12を使用しています)
- ダビング材(クリーム色)
- レモンウッドダックの羽
- コックネック(色はクリーム、写真はコックサドルを使用しています。)
1、スレッドを下巻きしていきます。
2、テイルを取り付けます。
レモンウッドダックの羽の先端部分を切り取ってテイルにすると無駄がないです。
3、ウィング部分を取り付けます。
ウッドダックの羽をフックアイから3/1くらいの場所に巻き留めます。
ウィングの長さはフックシャンクと同じ位がバランスがいいです。
4、ダビング材でボディ部分を巻いていきます。
※ポイント…この時にあまりダビング材を付け過ぎないように気を付けます。
ダビング材はこの写真を参考にしてください。(もう少し少なくてもいいくらいです)
5、ウィングを立ち上げます。
先に巻き留めた、ウッドダックの羽を2等分して、スレッドを八の字に巻いて二つに分けます。(ウィングの根本、アイ側にスレッドを巻くとウィングが立ち上がります)
6、ハックルを取り付けます。
※ポイント…ハックルファイバーの向きをなるべく前側にしたいです。ハックルの裏側を上向きに取り付けるとファイバーが前を向きやすいです。
7、ハックルを巻いていきます。
※ポイント…ハックルファイバーが前向きになるように注意しながら7~8回転ハックルを巻いていきます。
8、バランスを確認してスレッドを留めます。
※ポイント…最後にヘッド部分にスレッドを巻いて虫の頭を表現すると格好がつきます。
これで完成になります。
おまけ
このフライはこのままだと少し視認性が悪い場合があります。
なのでその場合は少し目立つ色のポストをウィングの間に取り付けるのも手だと思います。
ライトケイヒルの活用ポイント
日本の渓流でライトケイヒルに似たカゲロウを探すと、初夏~夏に活用できる想像が出来てくると思います。
フタスジモンカゲロウなどがライトケイヒルに似たフライになってきます。
ここから想像すると活用できるタイミングとシーンは、
- 6~8月の渓流。
- 夏のヤマメ狙いで使い目
- イブニングライズに効果あり
などが思いつきます。
今回のタイイングは#12サイズのフックを使用しましたが、実際の虫のサイズを考えると、#14~#16くらいがちょうどいいかと思います。
参考にしてください。
最後に…
ライトケイヒルも他のフライ、スタンダードパターンと呼ばれるフライと同じく歴史の古いフライです。
その長い時間の中で形を変えずに現在まで来ているというのは凄いことだと思います。
管理人は、それだけこのフライが実績と効果があるという事の証明だと思っています。
なので、これからフライタイイングを始めようと思っている人がいたら、ぜひこのフライをタイイングしてもらいたいと思います。
今回は以上です。
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