夏の暑い時期も過ぎると陸上でも色んな秋の虫が出てきます。
五月蝿かったセミの鳴き声も段々と少なくなってきて代わりに鈴虫の鳴き声が聞こえるようになるなど季節季節が移り変わるのをかんじます。
渓流でも水温が下がって夏バテ気味だった渓流魚たちも後に控える産卵に向けて元気に餌を食べるようになります。
今回はそんな秋の渓流魚にも効果のあるピーコックを使った昆虫(テレストリアル)フライをパラシュートでタイイングします。
秋も昆虫フライで釣れるよ
秋の渓流にも沢山の陸生昆虫がいます。
日本の大体の河川は9月いっぱいで禁漁になってしまいますが、この時期はまだ北の寒い地域を除けば秋といえどもまだまだ気温が高く昆虫たちも割かし元気です。
そんな昆虫が木の枝や川縁の草から水中に落ちてくるのを渓流魚は狙っています。
物にもよりますがシーズンいっぱい使えるテレストリアルフライもあります。
今回のフライはそんな中の一つ、釣れたなーと思うフライです。
【追記】
8月下旬、養沢でこのフライを使用。
ライズの無いなか、キレイなヤマメをゲット!
このフライの釣果についてはこちら。
タイイング解説
ボディにピーコックアイを使って複雑な色合いを出して虫感アピールがポイントです。
〔今回使用したマテリアル〕
- フック:がまかつC12#12
- スレッド:8/0ブラック
- ボディ:ピーコックアイ(ダイドレッド)
- オーバーボディ:エアロドライウィング(ブラック)
- ハックル:コックネック(ブラック)
- ポスト:エアロドライウィングFine(オレンジ)
1、スレッドの下巻き
下巻きをします。
特別なことは特にありません。
2、オーバーボディを取り付けます。
虫の背中になる部分です。
黒のエアロドライウィングをフックに巻き留めていきます。
3、ハックルポストを取り付けます
フックシャンクの3/1アイ寄り辺りにエアロドライウィングでポストを作ります。
ポストを作ったらスレッドをシャンクの一番後ろまで巻き戻しておきます。
4、ボディを作ります
ピーコックアイをスレッドを巻き戻した後ろ部分に取り付けます。
取り付けたら今度はスレッドをポストの根元に持っていきます。
※赤く染色されているピーコックをつかっています。
写真は2本巻かれていますがあまり意味がなかったような。1本でもいいと思います。
ピーコックアイをポストの根元まで巻いて、巻き留めます。
余分をカットして、
更にピーコックハールをポスト根元に取り付けます。
ついでにハックルもポストに取り付けておきます。
ピーコックハールをアイ手前まで巻いて留めます。
ハールの余分をカットしたら、スレッドをポストに掛けておきます。
5、オーバーボディを作ります
最初に取り付けた黒のエアロドライウィングを折り返してハックルポストの根元で巻き留めます。
残りのエアロドライウィングを2つに分け、ポストを挟むようにしてアイ手前で巻き留めます。
余分をカットしたら、しっかりスレッドで巻き留めたらまたスレッドをポストに掛けておきます。
これでボディは完成です。
6、ハックルを巻きます
4~5回転ハックルを巻き下ろしたらポストの根元にスレッドを巻いて固定します。
ポストの根元か、ヘッド側でスレッドをフィニッシュします。
7、完成
ポストを適度な長さにカットします。
ヘッドをヘッドセメントで固めたら完成です。
フライを下から見るとこんな感じ。
ちょっと違う角度から。
まとめ
秋に渓流にも昆虫は飛んでいます。
渓流魚はそれを狙って捕食するため、テレストリアルのフライも有効だと考えます。
水温が下がって渓流魚も元気になると産卵に向けて沢山の餌を食べるようになります。
そんな時、他よりも少し目立った餌(フライ)が自然に流れてきたら飛びついてくれるのではないでしょうか。
昆虫系のフライは夏~秋にかけての長い期間使えるフライなので、いくつか持っておくと便利だと思います。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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