
こんにちわーnakiです。
セッジ=トビケラ=カディス。
マドラーミノーと言うストリーマーフライがありますが、その特性を残したままカディスフライとして作ったものがマドラーセッジ、大型のトビケラの成虫をイミテーションしたフライだそうです。
ディアヘアに覆われたボディとヘッドは存在感大、大物狙い使いたい一本です。
タイイング面は複雑で面倒な作業が多いですが作りごたえのあるフライです。
作ってみたので興味があれば見てください。
浮力の高い大型のフライです
獣毛系のマテリアルは中空の構造になっていて浮力の高いものが多いです。
このフライの大部分はディアヘアーで出来ているので浮力が高いです。
流れの強い源流部なんかでもガンガン使っていきたいフライですね。
マドラーセッジのタイイング
タイイングは少し複雑で手間のかかるフライです。(難しいですね!)
〔今回使用したマテリアル〕

- フック:TMC5212#12(#8~#14)
- スレッド:8/0ダークブラウン
- ボディ:ディアヘア(ナチュラル)
- アンダーウィング:CDC(ダン)※写真にありません
- ウィング:ターキークイル、ディアヘア
- レッグ:コックネック(ブラウン)
- ヘッド:ディアヘア(ナチュラル)
ディアヘアを多用します。
色は全体的に合わせた方が釣れるフライになる気がします。
今回はナチュラル系。
スレッドを下巻きします。

シャンクいっぱいにスレッドを下巻きしていきます。
今回のフックはシャンクが長いですが、丁寧に巻いていきます。
ボディを作ります。

ディアヘアーを一つまみ切り出して、根本に生えている産毛を取り除きます。

ディアヘアーをフックに取り付けます。
シャンクの3/2くらいまでボディになりますがその位置までディアヘアを巻き留めておけば分かりやすいですね。

ディアヘアをバラけないようにまとめて折り返し、スレッドをディアヘアの外側に巻いてリブを作っていきます。
※このフライのリブは螺旋状にスレッドを巻くのではなく、リブりたい位置までシャンクにスレッドを巻いて真っ直ぐ巻き留めるのが特徴です。
4段くらいリブを巻いていきます。

2段目

3段目

4段目

4段まで巻いたら余分なところをカットしてしっかり巻き留めておきます。
これでボディが完成。
レッグを取り付けます。

コックネックをボディの巻き終わり付近に取り付けます。

数回転巻いてスレッドで巻き留めて余ったハックルをカットします。

ファイバーを下側に指で寄せて上部分にスレッドを巻いて固定します。
スレッドにタイイングワックスを塗っていると作業しやすいです。
ウィングを作ります。

アンダーウィングとしてCDCを2枚重ねてシャンクに取り付けます。

次にターキークイル。
ゲイプ幅の半分くらいで左右の羽をそれぞれ切り出します。

左右で切り出した羽の長さを揃えて三角屋根のようにしてフックに取り付けます。

余分な羽をカットしてスレッドを巻いて均しておきます。

次にディアヘアーをまた一つまみ切り出してヘアスタッカーで揃えます。
それをフックに取り付けます。
スレッドにタイイングワックスを付けると作業しやすいです。
キュッとしっかり巻き留めます。
余った部分は切り取らずにそのままにしておきます。
ヘッドを作ります。
このフライの最大の特長の部分です。

分かりにくいですね…(汗)
ウィングのディアヘアで余った部分を持ちあげその根元に更にディアヘアを切り出して巻き留めます。
(このディアヘアは揃えなくて大丈夫)

もう一回ディアヘアを切り出してアイのギリギリまでフックに巻き留めていきます。
巻き留めたらスレッドをフィニッシュしてヘッドセメントで固めておきます。

仕上げにフレアさせたディアヘアーをハサミでカットしていきます。
ウィングを切り取らないよう注意しながらヘッドからボディ側にかけて少しテーパーが付くようにカットします。
完成

クリップヘッドがうまくカット出来たら完成です。

レッグのボリュームがもう少しあっても良かったかも…
まとめ
マドラーセッジは大型のカディスをイミテートしたフライです。
ディアヘアーを丸く刈り込んだクリップヘッドが特徴で、ボディ全体のマテリアルとしても使われているため、浮力が高いフライです。
浮力が高く、大型で目立つフライなので流れの速い源流などでも使いやすいフライかなと…
秋の荒食いイワナにも効果の期待できるフライです。
タイイングは少し複雑で数を作るのは大変なフライですが、1つ持っていると「ここぞ!」と言うときに使えるかもしれません。
お店に完成品も販売されている有名フライですが、ぜひ自作のフライで魚を釣ってみてください。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
コメント