こんにちは、こんばんは、nakiです。
エルクヘアカディスはフライフィッシングやテンカラを始めた最初の頃に、入門セットなどに入っていて手にする方、多いですよね。
初心者でなくても多くの人がフライボックスの中に入れているフライだと思います。
エルクヘアカディスはそれだけ使いやすくて汎用性のあるフライなんだと思います。
タイイングにしてもマテリアルの種類や量を変えることで色んなパターンが出来る個性の出やすいフライなんじゃないかと思います。
この記事では私が作ってみたエルクヘアカディスのパターンをいくつか紹介していきます。
〔エルクヘアカディスの作り方はこちら〕
エルクヘアカディスの色んなパターン
使うフックの種類やサイズ、マテリアルによってフライの表情がちょっとづつ変わってきます。
色やサイズを何種類か持っていると釣り場によって使い分けられますね。
エルクヘアカディスの基本型
一番目にすることの多いエルクヘアカディスの基本的な形は、上の写真のようなダビング材の上にボディハックルが巻いてあってエルクヘアのウィングが付いているものだと思います。
使うフライフックもドライフライ用のスタンダードなフックです。
このエルクヘアカディスもストレートなシャンクのフックに巻いたものです。
太めのワイヤーのフックにタイイングしています。
シャンクからベンドに向けての角度が鋭角なフックはしっかりフッキング出来てバレにくい気がします。
ただ、魚から少し針が外しにくいです。
エルクヘアカディスのアレンジパターン
フックの形状やマテリアルを変えてみるとフライの印象も少し変わります。
少しカーブの入ったフックに巻いてみました。
ちょっぴり動きのあるフライになったような気がします。
これはカディスピューパ(蛹)なんかをタイイングするときに使うフックのようですが、これで巻いたエルクヘアカディスで馬鹿釣れしたこどがあるので個人的には好きだったりします。
カーブシャンクのフックに巻くとこんな感じになります。
これは完全にボディが水面下に入るフライになります。
ウィングが水面に張り付く様に浮くので見えにくい時はヘッドにインジケータを付けてもいいかもしれませんね。
因みにフックはがまかつのC12を使っています。
溺れた虫的なイメージで作りましたが浮き方が安定しないので個人的には使っていません。
エルクヘアカディス+ピーコック
ボディ部分をダビング材からピーコックハールに変えたパターンです。
グリフィスナットにウィングが付いたような感じ、と言うか、そのままです。(汗)
ボディのキラメキが夏のイワナに効きそうです。
ピーコックに水が絡んで半沈ボディな感じになります。
エルクヘアカディス+CDC
エルクヘアウィングの下にCDCのファイバーを付けたものです。
浮力と視認性のアップ、ハイプレッシャー下での使用時にエルクヘアが少な目でハイフロートの方が釣れる気がするので補助的に使っています。
フロントハックル+エルクヘアカディス
ボディハックルをフライの前面に持ってきたフライ。
それだけのことですが見た目の雰囲気がストーンフライっぽくなります。
これもイワナ狙いにフェザントテイル使いたい感じのフライですね。
ボディがダビング材だと味気ない感じなのでフェザントテイルでタイイングされています。
CDC+フロントハックル
上のCDCとフロントハックルを組み合わせたようなパターン。
カーブシャンクのフックを使うことでボディが水中に沈み、それを支える感じにCDCのウィングが浮きます。
エルクヘアカディスと言っていいのか分からないですが釣れるフライをいたらこうなりました。
こうなるとストーン色が強くなって?源流イワナ向けっぽいフライですが、割と汎用的に使えて使用場面が多いです。
何かをイミテーションしているわけではないので魚が都合よく解釈してくれるのかもしれません。
Xカディス
エルクヘアカディスの新しいパターンとしてこのXカディスがあります。
ボディがフェザントテイル、ハックルが前寄りに巻かれていて、お尻の部分にシャック(抜け殻)が付いているのが特徴です。
トビケラが羽化した際の抜け殻がうまく取れずにくっついたままになっているのをイミテートしているフライです。
このフライも釣れるのでよく使います。
写真のフライはピューパ用のフックを使用しています。
〔Xカディスのタイイング方法はこちら〕
エルクヘア―の種類
ウィングに使っているエルクヘア―ですが何気に色んな種類があります。
エルクヘア―、カウエルク、ディアヘアー、ムース、エゾシカ、ダイド(染色)などなどです。
一本の毛の長さ、太さ、色合いが違っていて作るフライのサイズや色に合わせて使い分けています。
それ以外にも特性の違いがあるかもしれませんが、実は良く理解していません。(汗汗)
エルクヘアカディスのフックサイズ
今回紹介しているフライは全て#12サイズです。
もちろん全ての条件下で同じフックサイズが使える訳ではないです。
使うフックは#10~#20くらいと幅があって、基本的には春~夏の暖かさに向かっていく季節は大きめのフライ、夏~秋の段々と涼しくなる季節は小さめのフライを心がけて使っています。
また、季節に関係なく釣り場で飛んでいるトビケラ系の虫が発見できたらその虫にサイズを合わせます。
フロータントの使い方
エルクヘアカディスは割かし浮く力の強いフライですが、フックの形状やマテリアル、フライが使い込まれているなどで沈んでしまうことがあります。
そんなときはフロータントを使って浮力を回復してあげれはいいのですが、どんな風にフライを水面に浮かせたいかによって使い方が変わってきます。
フライ全体を浮かせたい場合はシリコンパウダータイプのフロータントを使えばボトルにフライをいれてシャカシャカ振るだけなので効率的です。
ボディよりもウィングの浮力を優先したい場合はボディを指で摘まんでカバーしウィングにスプレータイプのフロータントをかけて使います。
個人的には釣り上がりで使う時には全体を浮かせ、ライズ狙いなど特定の魚を狙う時は浮き姿勢にこだわりたい所なのでウィングなど優先したい場所にフロータントを使うようにしています。
また、釣り始める前のフライにジェルタイプのフロータントを塗り込んでおくと浮力が長持ちしやすいのでおすすめです。
〔フロータントの使い方についてはこちらです。〕
まとめ
エルクヘアカディスの色んなパターンを紹介してきました。
ほかにもマテリアルを変えたりするとパターンを増やせますが、ハッチする虫に合わせる以外の理由でパターンを増やしてもさほど効果に影響がないように思います。
フックサイズの大中小と明暗色ののパターンを持っておけば釣り場での対応は可能だと思います。
それ以外では、「自分好みに巻いたフライで釣りたい」なんて遊び心はアリだと思います。
もしこれからフライを自分で作ってみようと思っているのであれば釣れるパターンを探してタイイングするのも面白いと思います。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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