フライタイイングをするときに必ずスレッドが必要になります。
でも、「釣具屋さんで売っている専用のスレッドは値段が高いなー」とか
「見た目がミシン糸に似てるから代用できないかな?」
なんて思ったことってありませんか?
僕もタイイングを始めたころミシン糸を代用で使っていることがありました。
今回の記事では、タイイングで使うスレッドの選び方について紹介していこうかと思います。
スレッドは正直、専用を使った方が良いと思います。
どんなフライをタイイングする時も100%使うマテリアルがスレッドですよね。
はい、ミシン糸でもタイイングは可能です。
でも、タイイングのしやすさや、これからフライタイイングを覚えるという観点から考えると専用のスレッドを使った方が良いと思います。
以下にその理由を説明していきます。
スレッドとミシン糸の違い
タイイング用のスレッドはナイロンやポリエステルなどの化繊で出来ているのがほとんどです。
対して、ミシン糸は化繊の物もありますが綿などの材質も多いです。
他にも、撚りの強さなどが違うために、フックに巻いたときミシン糸は均一に巻きにくいです。
フライ用のスレッドは撚りが弱くフックに巻いたときに平たんになるため、マテリアルを面で巻き留めやすくなっています。(下写真)
他にも、綿は水を吸いやすく、ドライフライにはあまり適さないです。
巻いたスレッドがデコボコでは綺麗なフライを巻きにくくなります。
以上の理由で専用のスレッドでタイイングすることをおすすめします。
以下に、スレッドの選び方、種類などを紹介していきます。
スレッドの種類
スレッドの種類は大きく分けるとナイロン製、ポリエステル製と、ワックスが塗ってあるものとないものに分かれます。
ナイロンスレッド
ダンビルという会社から販売されているスレッドはナイロン製で伸びがあります。
しかも、タイイングワックスがすでに塗ってあるので、マテリアルが巻き留めやすいです。
ただ、少し切れやすいので注意が必要です。
ポリエステルスレッド
ユニとヴィーバスという会社から発売されているスレッドなどがポリエステル製です。
ワックスは塗ってないですが、強度があり太さのラインナップも多いので初心者の方にはこちらがおすすめです。
スレッドの太さ
タイイングするフライのサイズによって使うスレッドの太さをることが多いです。
スレッドの太さは6/0(ロクゼロ)や8/0(ハチゼロ)などの表記で表されます。
数字の小さい方が太く、大きくなると細くなります。
使うスレッドの太さの目安は次の通りです。
- 3/0…#8以上の大きなフック
- 6/0…#8~#18くらいのフック
- 8/0…#16~#24くらいのフック
- 14/0…#20~#30くらいのフック
- 16/0…#24~以下の小さなフック
※これは目安です。
必ずしもこの太さのスレッドを使うというわけではありません。
太めのスレッドの方がマテリアルは留めやすいです。
ただ、巻きすぎるとフライの形がずんぐりしがちになります。
因みに未熟者の私はスレッドをグリグリ巻いてしまうので、#10~#18くらいまでは8/0の細めのスレッドを使って、多少巻きすぎてもプロポーションが崩れないようにしています。
スレッドの色
最初のうちは暗めと明るめの2つのトーンから揃えていくのがおすすめです。
暗めの色はブラウン、ダークブラウン。
明るめの色はクリーム、ライトグレーなどが使う頻度が高いのでおすすめです。
慣れてきたら作るフライに合わせてスレッドの色を増やしていけばいいと思います。
スレッドの使い方応用
ここまで説明したスレッドの使い方はマテリアルを留めることを前提にしたものです。
スレッドのみでフライのボディを巻いてしまう場合などは、フックサイズに捕らわれずに太めのスレッドを使ったりすることもあります。
CDCをフライのボディ全体に巻き付ける場合などにスレッドを2つに割って間にハックルを挟む場合などがあります。
他にも、ボディの間に違う色のスレッドを挟んで色を切り替えるなんてこともできます。
まとめ
スレッドはフライタイイングの際に必ずつかうものです。
スレッドの選び方によってフライの出来が大きく変わってくるので妥協せずに選ぶのがいいと思います。
あと、スレッド1つ買うとかなりの量のフライが作れます。(100本以上は余裕でまけます)
僕の経験談ですが、安いミシン糸で作ったフライが気に入らなくて後からスレッドを買いなおして作ったりしていました。
なので、そうなるなら最初からちゃんとした材料を用意しておいた方が良いという事です。
少しずつ材料を揃えて色んなフライを巻いていきましょう。
今回は以上です。
コメント