フローティングニンフのタイイング

フライタイイング

カゲロウの幼虫が水面に上がってきて、羽化する寸前をイミテートしたふらいです。

水際で脱皮するカゲロウは、暫くの間無防備な状態で水面を流されます。

当然、魚に狙われやすい状態なので、フライマンとしてはこのタイミングを逃す手はないわけです。

と言うわけで、今回はフローティングニンフのタイイングを紹介します。

タイイングのポイント

カゲロウは羽化する際、背中を割って脱皮するので体が丸まります。

これを表現するために、カーブシャンクのフックを使いました。

あとは、脱皮で体が左右に開くので通常のメイフライよりもボディにボリュームを出してタイイングする。

ニンフなので、レッグを付ける。

などを意識してタイイングしました。

タイイング解説

以下に、フローティングニンフのタイイング方法を解説していきます。

〔今回使用するマテリアル〕

  • フック:がまかつC12(サイズは#12を使用。少し大きめです。)
  • スレッド:8/0ダークブラウン
  • ウィング:CDC(タン)
  • ボディ:ヘアーズイヤー各色
  • テイル:バーサテイル
  • レッグ:パートリッジ

1、スレッドを下巻きします。

シャンクの3/1くらいまで巻いておきます。

2、ウィングを取り付けます。

CDCからファイバーを切り出してフックに留めます。

CDC3枚分くらいたっぷり付けました。

とりあえずCDCを巻き止めたら、スレッドを根本にまいて、ひとまとめにしておきます。

3、テイルを取り付けます。

バーサテイルを3本切り取り、シャンクに取り付けます。

取り付け位置は、ボディの長さを予測してその端部分に巻き留めておきます。(写真参照)

4、ボディを作ります。

アブドメン部分です。

スレッドにヘアーズイヤーを撚りつけ、ウィングの根本まで巻いていきます。

ある程度のボリュームか出るよう、足りなくなったら適せんダビング材を足していきます。

次に、ソラックス部分です。

アブドメンと少し色の変えたヘアーズイヤーをスレッドに撚りつけて、アイ手前まで巻いていきます。

この時に、ウィングのCDCを巻き込まないよう注意です。

これで、ボディ部分の完成です。

5、レッグを取り付けます。

パートリッジ、整形前

ファイバーの先端がフックシャンクと同じ位のパートリッジを一枚用意します。

パートリッジ整形後

ファイバーを逆なでして長い部分は全てむしり取ります。
上の写真のような形にします。(見ずらくてスミマセン)

パートリッジの先端をアイに留めます。
ハックルプライヤーで巻いていきます。

ハックルのファイバーを片側に寄せ1~2回転巻いてスレッドで留めます。
次に巻いたハックルを指でシゴいて下側に寄せます。

下側に寄せた状態で、ヘッドにスレッドを巻いて固定していきます。

6、完成

スレッドをハーフヒッチで留めて、CDCを適当な長さにカットしたら完成です。
(CDCの長さは短か過ぎなければOKだと思います。社死因を参考にしてください)

このフライの使いどころ

羽化前のカゲロウのイミテーション、ニンフなのでハッチがあるタイミングが使いどころです。

特に、ハッチがあるけれどもライズの出方が鈍い、水面でモコッとしたような出方をするときが効果的です。

メイフライが活発に動く4~6月くらいならいつ使ってもある程度効果のあるフライであると思います。

まとめ

このフローティングニンフはウィングケースなどを省いてなるべく簡単に巻けるように工夫しています。

フライを始めたころの方が、フライをロストする数が多くなるので用意する本数が必然的に増えると思います。

なるべく量産しやすい形で釣れるフライが作れればタイイングの練習にもなります。

フローティングニンフは釣りやすいフライなのでぜひ作ってみてください。

今回は以上です。

この記事が参考になった方は、フェイスブック、ツイッターのいいね!ボタンをよろしくお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました