ヘンリービルって言う方が作ったんでしょうか?
約80年前に出来たアメリカでの初期型ガディス系フライと言われているようです。
日本の渓流でもバシバシ使えそうなのでタイイングしてみました。
興味のある方は見てみて下さい。
ウィング付のガディスです
ボディはエルクヘアーと同じ様な感じ、フロントハックルにウィングがついています。
ウィングがちょっと複雑でアンダーにウッドダックが使われています。
この辺が秀逸で虫っぽいですね!
ヘンリーBSのタイイング!
色んなマテリアルを使って少し複雑ですが頑張ってタイイングします。
〔今回使用したマテリアル〕
- フック:TMC900BL#12
- スレッド:8/0グレー
- ボディ:ダビング材
- ボディハックル:コックネックグリズリー
- フロントハックル:コックネックブラウン
- アンダーウィング:ウッドダック
- ウィング:ダッククイルグレー
スレッドを下巻きします。
シャンクに下巻きしていきます。
ボディを作ります。
まず、ボディに巻くグリズリーハックルをシャンクの後ろに取り付けます。
ハックルを取り付けたらスレッドにダビング材を撚り付けてシャンクの3/2くらいまで巻いていきます。
先に取り付けたグリズリーを4回転くらいで巻いてダビング材の終わりで留めます。
ここまではエルクヘアーガディスににてますね。
ボディハックルを巻いたら、ファイバーを指でしごいて下側に寄せます。
これしないとウィングがハックルで浮いちゃいます。
これでボディが完成です。
ウィングを取り付けます。
まずはアンダーでウッドダックを取り付けます。
羽先を適量、シャンクより少し長いくらいで取り付けます。
ウッドダックを留めている根元(ベンド側)をスレッドで絞めすぎるとウィングが浮きます。
取り付けるときの力加減に注意します。
取り付けたら余分をカットしておきます。
次に本チャンウィング。
ダッククイルの下の方を使うと柔らかくて巻き留め易いかも。
ゲイプ幅の半分くらいに左右二枚切り出します。
長さを合わせて写真のように根元側を少し重ねて持つと留めやすいです。
こちらも力加減に注意して巻き留めていきます。
余分な所をカットしたら少しスレッドを巻いてハックルを巻く部分を平らにしておきます。
ハックルを巻きます。
ブラウンのコックネックを二枚取り付けます。
ファイバーの長さはボディハックルより少し長め、フックの幅より少しはみ出るくらいです。
※フロントハックルを巻くときボディハックルを挟みそうなので注意します。
一枚づつまいていきます。
二枚のハックルをまいたらしっかりスレッドで固定して余分をカットします。
完成
ヘッド部分にスレッドを少し巻いて頭を作ります。
巻いたらスレッドをフィニッシュ。
ヘッドセメントで固めて完成です!
使い方
フライ自体は割と浮力がありそうですが、ハックルが多く水に絡みやすい印象です。
なのでフラットな水面で使われることが多いようです。
アメリカにヘンリーズフォークという有名な川がありますが、究極のスプリングクリークと言われていて緩やかな流れの川だそうです。
名前が似ているけれども関係があるのでしょうか。
日本の渓流でも瀬よりも淵など少し流れが緩やかになるポイントに投げた方が使いやすいと思います。
まとめ
このヘンリービルスペシャルはアメリカのカディスフライの中で初期に作られたものと言われていますが、完成度が高く今現在も使われているフライです。
タイイングは、マテリアルが多く少し複雑ですが、作りごたえがあるフライだと思います。
ロストすると少し悲しいですが…
管理釣り場などでも割かし釣れたフライ(場所によるかも)なので興味のある方は作ってみてください。
今回の記事は以上です。
このブログはフライタイイングの記事を多く入れています。
「このフライのタイイングが知りたい!」などあればコメントください。
ありがとうございます。
コメント