フライタイイングを始めたばかりの頃って、フライを巻いている途中でスレッドが切れたりする事ありますよね。
しかも、毎回同じような場所で切れませんか?
今回はスレッドが途中で切れる原因と対策を紹介します。
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スレッドに無理な力が掛かるのが切れる原因です。
「そんなことは知っている」と思ったあなた、ホントに分かっていたらスレッドは切れません。
頭では理解できても、なかなか実践できていないからこそこの記事にたどりついたのではないでしょうか。
下記に改めてスレッドが切れる原因と対策を書くので見直してみてください。
原因1:ボビンによってスレッドが切れる事があります。
実際にスレッドが切れる原因で一番多いのはこれだと思います。
特に、安いボビンなどを使うと、スレッドの出口部分にバリがあったり、スレッドの滑りが悪く余計な摩擦が出たりして切れる事があります。
(写真1)は安価なボビンのスレッドの出口部分です。
このボビンはまだいいですが、悪いものだと、出口部分にバリが見えるものもあります。
(写真2)はティムコのセラミックボビンです。
ノズルの部分がセラミックで出来ていてとてもスムーズにスレッドが出ます。
ボビン対策
これに関しては、ある程度の品質のボビンを使ってタイイングする事以外に解決は難しいと思います。
バイスと合わせて必ず使う物なので、長くタイイングをしようと思ったら、品質のいいボビンを用意する事をおすすめします。
因みに、僕(管理人)の使っているボビンはTMCセラミックボビン(カーブ、ストレート)とTMCセラミックアジャストボビンです。
原因2:スレッドのテンションが強すぎて切れる。
ボビンから出ていく力よりも、スレッドの強度が弱ければ切れます。
細いスレッドを使っている場合や、ボビンの握り方に注意が必要です。
テンション対策
ボビンを強く握り込んでしまうと、スレッドのスプールに余計なテンションが掛かってしまいます。
(写真3)のようなスプール部分を握りこむようなボビンの持ち方はスレッドのテンションが強くなりすぎるのでNGです。
マテリアルをしっかり留める場合など力を入れることもありますが、加減出来るように持ち方を工夫しましょう。
(写真4)のようにボビンの先端の方を掴めば程よくテンションが掛かりスレッドもスルスル出てきます。キツめに巻きたいときは手のひらで少しスプールに触れればOK。
原因3:スレッドがフックポイントに当たって切れる。
シャンクのフックポイントより後ろ側を巻くときに起こりがちです。
スレッドを巻く手の動きが雑だったり、テイルや巻き留めにくいマテリアルを付けるのに集中してしまいフックポイントにスレッドを擦ってしまうと切れます。
フックポイント対策?
時間が経つにつれて慣れてくると減ってきますが、丁寧に巻くのはとても重要です。
上手い下手ではなく、「丁寧に巻く」のはいいフライを作るために必要な事だと思います。
因みに(写真5)のフックはがまかつのナノスムースコートと言う表面処理をしてあるフックです。
滑らかでスレッドもよく滑るのでシャンクの後半も巻きやすいです。
下巻きの時に切れてしまうのであればこういったフックを使うのもありかもしれませんね。
原因4:ハーフヒッチで絞り過ぎて切れる。
ハーフヒッチできっちりスレッドを留めようと絞る手に力が入り過ぎると、割りと簡単に切れます。
「上手くフライが巻けた!」と意気込みすぎて最後の最後で力み過ぎた結果、一気にテンションが下がることになるので注意しましょう。
ハーフヒッチ対策
一度のハーフヒッチでスレッドを留めきるのではなく、2、3回ハーフヒッチして徐々にスレッドを絞めた方が、もし切れてしまっても、フライがバラける可能性は低くなります。
おすすめボビン
管理人がおすすめするボビンはTMCセラミックボビンです。
そんなに高価ではなく必要十分な機能と品質があると思います。
シャフトがストレートとカーブがありますが好みで使い分けていいと思います。
まとめ
フライバイス同様にボビンも、いいフライを巻くためにとても大事なツールになります。
何度もスレッドが切れるとイライラして、やる気なくなります。
新しいアイディアを思い付ついてフライを作るとき、気持ちよくタイイングできる道具はとても重要です。
そこまで高価な物でも無いのでこれからタイイングを始める方は、思い切って揃えたほうが無難です。
今回は以上です。
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