こんにちは、こんばんは、nakiです。
夏~秋のテレストリアルシーズンで活躍出来そうなマシュマロボディのフライ。
お尻がぷっくりした虫系、私はどちらかと言うと苦手ですが、ボリュームもあって魚からは美味しそうに見えるのでしょうか。
と言うことで今回はマシュマロボディのフライをタイイングしていきます。
マシュマロフライは存在感のあるテレストリアル
タイイングを始めたころ昆虫系のフライをタイイングするときに「胴体の部分のボリュームをどう出すか」で悩んだことがあります。
フォームの上にダビング材を巻いてみたり、シャンクにスレッドをたくさん巻いてみたりといろいろ試しましたが水面で倒れてしまったり、沈んだりと中々うまく作れませんでした。
胴体の太い虫を姿勢の安定したドライフライでタイイングするにはハックルやウィングを中心に浮いて胴体部分は半分水に絡んだような感じで巻くとうまく作れます。
マシュマロファイバーは適度な浮力がありつつもボディを完全に密封しない構造で作るため水面に張り付くように浮くテレストリアルを再現することが容易にできるマテリアルだと思います。
※マシュマロファイバーでなくても化繊ファイバー系のドライ用のマテリアルならば代用できると思います。
マシュマロボディでフライを巻いていたので参考にしてみてください。
タイイング例の解説
マシュマロファイバーを使って秋口に使えそうなテレストリアルフライを作ってみました。
クモのような、スズムシのようなそんなフライをイメージしています。
〔今回使用したマテリアル〕
- フック:がまかつC15-B#12(今は販売終了しているかも?)
- スレッド:8/0ブラック
- アブドメン:TMCマシュマロファイバー(ブラック)
- ソラックス:ピーコックアイ(ダイドレッド)
- フロントハックル:コックネックブラック
- ウィング:というかインジケータ…CDC
今回使用しているフックは少し形の変わったフックです。
シャンクの一部が凹んだ形をしています。
アント系やハチをイミテートしたフライを作るときに使うと面白そうなフックですね。
残念ながら今はあまり売っているところを見かけませんがちょっと変わったフライを作りたい方にはおすすめなフックです。
1、フックに下巻きをします。
シャンクの凹んだ部分にスレッドを巻いていきます。
今回のフライは、シャンクがカーブしているところはそのままフックになっている形になります。
2、マシュマロボディを作ります。
今回はシマザキマシュマロファイバーを使います。
正直なところ、これってエアロドライウィングを細長く切って束にしたようなものに見えますがあまり気にしないで行きます。
エアロドライウィングのような小さな束がたくさんついているのでその中から2本抜き取って二つ折りにします。
二つ折りにしたファイバーの真ん中付近をスレッドでしっかり縛ります。
縛った部分をもって、目の細かいコームでファイバーを梳かします。
※写真のコームは100均で買ったまつ毛用のコームです。
ファイバーをよく梳かして持ち替えるとこんな感じになります。
これをフックシャンクの凹んだ部分に取り付けます。
こんな感じになります。
余った部分はカットして、しっかりスレッドで固定していきます。
3、ソラックスを巻きます。
ピーコックアイをボディを巻き留めた部分に取り付けます。
(今回は赤く染色したダイドレッドを使っています)
ピーコックアイを巻いていきます。
アイ手前のシャンクがストレートの部分は残しておきます。
4、ハックルを取り付けます。
ソラックスの巻き終わり部分にコックネックを巻き留めます。
3~4回転巻いてスレッドで留めます。
5、ウィングを取り付けます。
今回は、CDCを3枚重ねて先端部分をカット、残ったファイバーを写真のように巻き留めました。
CDCを巻き留めたら余分な部分をカットします。
今回のCDCはウィングというよりも浮力と目印としての目的が強いです。
6、完成
スレッドをアイのところでフィニッシュして、マシュマロボディを縛っているスレッドの余分もカットします。
それぞれのスレッド部分はヘッドセメントでしっかり固めておきます。
※特にマシュマロボディの部分は必ずヘッドセメントか接着剤で固めるようにします。
少し違うパターンも巻いてみました。
このフライは#12のカーブシャンクフックにダビング材をつけてウィングをエルクヘアーに変えたふらいです。
何となくで巻いたフライなので何かをイミテートしているわけではないです。
次回の釣行で試しに使ってみます。
マシュマロはアイディア次第ではいろんなフライができそうなので、思いついたらまた配信していこうと思います。
まとめ
マシュマロボディはボリューム感のあるテレストリアル系のフライに向いていると思います。
アイディア次第でいろんなフライに応用できそうなマテリアルです。
ボディの構造上、流れの速いところで浮き姿勢によって少し沈みやすいかもしれないので、その辺を考えながら作ると使いやすいフライになると思います。
タイイングできるフライのバリエーションが広がるので、始めたばかりでまだ作っていない方、興味のある方は挑戦してみてください。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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