タイイング初心者でも簡単に作れるエルクヘアカディスの作り方
エルクヘアカディスはとても使う頻度が高くて種類も豊富な定番のフライですよね。その分、枝に引っかかって無くしたり、使っているうちに壊れたりすることも多いはず。
その都度、新しくフライを買っていてはお金がいくらあっても足りません。
また、人の数だけバリエーションがあるといっても過言ではないこのフライは、タイイング初心者の方でも巻きやすく、最初に必ず覚えておいた方がいいフライなので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
【この記事でわかること】
・エルクヘアカディスに使われるマテリアルとタイイング方法がわかります。
・タイイングする際のポイント、注意点がわかります。
・動画でタイイング方法を確認できます。
今回使用するツールとマテリアル
・ツール
- ハックルプライヤー
- ハーフヒッチャー
- ヘアスタッカー
・マテリアル
- コックネックハックル
- ダビング材(ドライフライ用のファインダビングがおススメ)
- エルクヘア―
フライフックサイズは#12~#14、スレッドは最初は6/0ぐらいが小さ過ぎず、作りやすいです。
※共通して使うツール、マテリアルなどは下の記事で紹介していますので参照してみてください。
作り方
【ボディ部分】
1、バイスにフックを固定し、スレッドをフックベンド手前まで下巻きしていきます。
2、コックネックをフックシャンクの端に裏側を上に向けて取り付けます。
ポイント…コックネックのファイバーの長さは、フックのゲイプ幅と同じ位か、少しはみ出るくらいがいいと思います。わかりずらい場合はハックルゲージというフックに対してハックルのサイズを測るツールがあるので活用しましょう。
3、ダビング材をスレッドに少しずつ撚り付けてフックアイの手前2㎜ぐらいまで巻いていきます。
ポイント…ダビング材をあまりつけすぎると、フライ自体のプロポーションが、ずんぐりしてしまいますし、使った際に水が絡んでフライが沈みやすくなりますので少しずつバランスを見ながら作業しましょう。途中で足りなくなったら足していく感じで巻くといいです。
4、ハックルをダビング材を巻いたところまで螺旋状に4~5回転ぐらいで巻いていきます。
ポイント…ハックルをあまり密に巻きすぎたり、ファイバーが長すぎると、キャストの際の空気抵抗でフライが回転しティペットが撚れるなどのトラブルにつながりますので注意しましょう。
【ウィング部分】
5、エルクヘア―の毛先をヘアスタッカーで揃えます。
ポイント…エルクの毛の量はフックサイズや好みによって変わります。余り少ないとフライが沈みますが、写真を参考に量を調整してみてください。
6、揃えたエルクヘア―をフックに取り付けます。
ポイント1…フライ全体の印象が決まる大事な部分です。フックベンド(フックのお尻の部分)より少しはみ出るくらいに長さを調節して取り付け位置を決めます。
ポイント2…エルクヘア―を持ち替えていきなりスレッドで巻き留めるのではなく、巻き留める位置を親指で押さえスレッドをその親指に挟ませながら2回転させ、スレッドを真下に引き絞ります。
この際、引き絞った力が強いほどウィング部分が広がりますので、全体のバランスを見ながら力を加減します。
7、アイ部分で仕上げ巻きをしてハーフヒッチを使ってでスレッドを始末します。
※ウィングを付け終わったら、エルクヘア―の根本部分を持ち上げフックアイの根本にもスレッドを巻いていきます。虫の顔部分です。適せん巻いたら、はーヒッチャーを使ってスレッドを巻き留めていきます。
8、余ったエルクヘア―の根本部分をアイから2㎜ぐらい残してカットします。
※この時、ザクザク切ると切断面が揃わずに綺麗なフライになりません。長さを決めたら、一発でザクっと切りましょう。
【仕上げ】
ニードルを使ってウィングを留めたときにハックルが挟まってしまっていたら、ほどいてあげましょう。
ウィングが少し曲がっていたら留めた部分を親指で押さえ左右に調節します。
全体のバランスを見て問題なければヘッドセメントを使ってハーフヒッチ部分を固めて完成です。
最後に
エルクヘアカディスは誰のフライボックスを見ても必ず入っているような定番のフライでその歴史も古いです。
いままで沢山の人がこのフライを作ってきて、サイズ、プロポーションなどバリエーションも様々です。
使う道具もマテリアルもそんなに多くなく、タイイングを始めて最初に作るという人も多いはず。
少しくらいバランスや形が悪くても魚は釣れるので(人間と魚の価値観はきっと違います。人が見て形が悪くても魚にはおいしそうに見えるかもしれません)自分のかっこいいと思えるタイイングが出来るまでガンガン作っていきましょう!
自分だけのエルクヘアカディスが出来上がるといいですね!
今回は以上です。
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