タイイングで使うマテリアル類
タイイグに使う道具がある程度の理解出来たら今度は実際にフライになる材料(マテリアル)を見ていきましょう。
鳥の羽や獣毛を使うことが多いですが、その種類は色、形など様々で、覚えきれないほど多いです。
フライによって使うマテリアルも変わってきますが一つのフライを作るために使う材料は限られています。
この記事では、スタンダードドライ、エルクヘアカディス、パラシュート、ヘアーズイヤー、フェザントテイルで使うマテリアルをポイントを交えて解説します。
タイイングをこれから始めようと思っている人は読んでみてください。
【この記事でわかること】
・代表的なフライで使うマテリアルを理解できる。
・マテリアルを選ぶ際のポイントを理解できる。
フライフック
フックを一つとってもサイズ、形状がとても種類があります。これは作るフライの種類(ドライ、ニンフ、ウェット、ミッジなど)やフッキング、特性をそれぞれのメーカーが考えたうえで作っているからだと思います。
最初に選ぶとき迷ってしまいますよね?
まずはスタンダードなフライフック(シャンクがストレートなもの)の実際に使うことの多いサイズ#12~#14ぐらいフックを選んでみるのがいいと思います。
どんな種類も巻けますし、プロポーションのいいフライを作る練習になります。
・スタンダードフックの#12~#14を選びましょう。
スレッド
フックにマテリアルを留める為の糸です。
これも太さと色があります。
作るフライの色に合わせて選ぶのがいいのですがまずは、ブラック、ブラウン、オリーブ当たりを持っていると大分対応できると思います。
太さは3/0、6/0、8/0、16/0などがあり数字が小さいと太いです。
フックに対してあまり太いと巻きにくく細いと繊細に巻けますが強度に不安が出ます。
最初はあまり細いスレッドを使うと切れてしまったりするので6/0の太さがいいと思います。
・ブラック、オリーブ、ブラウンの6/0スレッドを選びましょう。
ダビング材
実際にフライのボディになる材料です。
主に化繊で出来ているものがドライフライ用、ヘアーズイヤーという野兎の毛でてきている物はニンフ用という感じですが、どちらも共用で使ってもそんなに問題はないと思います。
ダビング材はほとんどのフライで使われるマテリアルなので必ず用意しましょう。
写真のようにセットになっている物が色も選べておススメです。少量ずつですが多めに使ったとしても 一色に付き50本以上は タイイングできます。底の小さな穴から少量ずつ出して使います。
セットによって色の組み合わせが違ったり、風合いが違うものがあるのですがとりあえず自分の好みの色が多いものでよいと思います。
・ダビング材のセットを選びましょう。
コックネックハックル
鶏の首部分に生えている羽です。写真のようなひと固まりをケープと言います。
多くのドライフライに使われているハックルなので、ぜひとも用意しておきたいマテリアルです。(冒頭に書いた、スタンダード、エルクヘア―、パラシュートにも使います)
コックネックにはグレードが#1~#3があり#1が一番いいグレードです。
一番いいグレードのケープを購入しようとすると結構いい値段がしますが、(1 2,000~18,000位)が、 グレードのいい方がハックルの軸部分も細く、ファイバー(一本一本の細い毛の部分) 張りがあるので使いやすいです 。
色も何種類かあり、だんだんタイイングをしていくうちに揃えたくなるのですがケープを揃えるのがきつい場合は小分けの製品も販売されています。
#2ぐらいのハックルであれば品質もそこそこで使いやすいです。
首に近い部分が細く短いハックルでサイズの小さいフライに使えます。段々下に行くにしたがってハックルが太く長くなっていくのでフックサイズに合った部分を使用します。
ハックルのファイバーはフライのテール材としても使用します。
・グレードが#2のコックネックを用意しましょう。
エルクヘア―
鹿の毛などの獣毛です。
その名の通り、エルクヘアカディスなどのフライのウィング材として使用します。
毛の中が空洞になっていて浮力が高いマテリアルです。
エルクヘアカディスは、かなり良く使うフライなのでぜひ用意しましょう。
・割と安価なマテリアルなのでぜひ用意しておきましょう。
ポスト材
パラシュートフライのポストや、ドライフライのウィングに使うマテリアルです。
写真はティムコのエアロドライウィングです。繊維の一本一本の中が中空になっていて浮力の高いマテリアルです。
やはり色が何種類かありますがポスト材として使うときはオレンジ系の色が視認性がいいと思います。
パラシュートは視認性も良く活躍する場面の多いフライなので用意していて損はないと思います。
・パラシュートを作る際は用意しておきましょう。
フェザントテイル
雉の羽です。
ニンフフライのテイル、ボディ、ウィングケース(幼虫が羽をしまっている部分)など幅広く使うマテリアルです。
フェザントテイルというフライ(そのままですね)によく使います。
・こちらも良く使うマテリアルなので用意しておきましょう。
ピーコック
こちらは孔雀の羽です。
ニンフフライだけでなく、ドライフライでも良く使うことのあるマテリアルです。
使う際は一本の毛?(ハール)を切り取って巻いていきますがキラキラした綺麗なボディが作れます。
ぜひ用意しておきましょう。
・割と安価で購入できるので用意しておきましょう。
コパーワイヤー
ニンフ、特にゴールドリブド ヘアーズイヤーのボディに巻いて体の節を表現したりする、細いワイヤーです。
他にも、フライの強度を上げる役目があったりします。
・ヘアーズイヤー以外にも応用が利くので用意しておいて損はないです。
レッドワイヤー
ニンフフライをタイイングする際にフックに巻く重りです。
鉛で出来ていてとても柔らかいワイヤーです。太さに種類がありフックサイズや沈むスピードによって変えていきます。
・ニンフをタイイングする際は用意しておきましょう。
まとめ
タイイングのマテリアルはいかがだったでしょうか?
今回紹介したマテリアルを揃えておけば初めのうちに作るたいていのフライはカバーできると思います。
また、 フライフック、マテリアルの種類などはタイイングを続けていけば自然と新しい種類を使いたくなってくると思うのでその都度揃えてもいいと思います。
良マテリアルを揃えて、良いフライをタイイングしていきましょう!
今回は以上です。
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