パラシュートフライのタイイング方法と9つのポイント

フライタイイング

タイイング初心者でも簡単に作れるパラシュートフライの作り方

パラシュートというフライ

パラシュートフライは特徴的な目印(ポスト)が付いていて見つけやすく使いやすいフライです。

カゲロウのイミテーションと言われていて、このフライも種類も豊富な定番のフライですよね。やはり、使っているうちに糸が切れて無くしたり、使っているうちに壊れてしまったりすることがあると思います。

自分でタイイングできればコストも安く、バリエーションも揃えやすいですね。

このフライもまた、タイイング初心者の方でも巻きやすく、最初に必ず覚えておいた方がいいフライなので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

【この記事でわかること】

・パラシュートフライで使われるマテリアルとタイイング方法がわかります。

・タイイングする際のポイント、注意点がわかります。

・動画でタイイング方法を確認できます。

今回使用するツールとマテリアル

・ツール

  • ハックルプライヤー
  • ハーフヒッチャー

・マテリアル

  • コックネックハックル
  • ダビング材(ドライフライ用のファインダビングがおススメ)
  • ポスト材(今回はエアロドライウィングを使っています)

フライフックサイズは#12~#14、スレッドは最初は6/0ぐらいが小さ過ぎず、作りやすいです。

※共通して使うツール、マテリアルなどは下の記事で紹介していますので参照してみてください。

作り方

【ボディ部分】

1、バイスにフックを固定し、スレッドをフックベンド手前まで下巻きします。

2、ハックル根本部分からある程度長さのあるファイバーを数本とりフックに取り付けます。

ポイント…テイルの長さはフックシャンクと同じ位を基本にしましょう。実際の虫は、かなりテイルの長い方もいらっしゃるので、慣れてきたらオリジナルで調整しましょう。

3、スレッドにダビング材を撚り付けボディ部分を巻きます。

ポイント…ダビング材は少しずつ撚り付けていき、フックシャンクの真ん中くらいまで巻いていきます。この時、虫らしくするために少しテーパーを付けて巻いていくのがポイントです。

【胸、ウィング部分】

4、ハックルポストを取り付けていきます。 ポストの取り付け方は、まず長めに切り出したポスト材をフックシャンクのボディの巻き終わりのところに巻き留めます 。

次にポスト材を二つに折って立ち上げ、スレッドをフックシャンクに垂直に巻き上げていきます。高さは概ね2~3㎜ぐらい。(ハックルを巻く軸になる部分です)

ポイント1…ポスト材には色々な種類や色がありますが使う状況を意識してまずは視認性の良くなるものを選ぶことをおすすめします。

  • 日のあまり射さない渓流などは白やピンクなどの薄めの明るい色
  • 日が射して水面がギラつく様なときはオレンジなどの明るい色
  • 日が射して完全に逆光になるようなときは逆に黒などの暗い色

などです。写真は、ティムコのエアロドライウィングを使用しています。

ポイント2…ポスト材にスレッドを垂直に巻き上げる際は、ポストをしっかり持って少しきつめにスレッドを巻きます。緩いとハックルを巻く際に軸がぶれてうまく巻けません。

5、ポストの軸にハックルの表側が上になるように取り付けます。

ポイント…ハックルを巻く際ファイバーの向きがバラバラだとフライの浮力が落ちます。ハックルを取り付けるときに表裏の向きが斜めになっていたりするとバラけやすいので実際にハックルを少し巻いてみたり様子を見ながら取り付けていきます。

6、虫の胸の部分をダビング材で巻いていきます。

ポイント…このフライの中で一番太い部分です。ボディよりも細くならないようにダビング材を足しながら少し多めにバランスを見ながら巻いていきます。

巻き終わったらスレッドをハックルポストの後ろ側に掛けておきます。

7、ハックルをハックルプライヤーに挟んで巻き下ろしていきます。

ポイント…ファイバーが上下にバラけないように注意しながら、4~5回転ほど巻き下ろします。ハックルを巻く回数はフライの浮き方に影響しますが、余り少ないと沈みます、逆に多すぎるとキャストの際にフライが回転してしまいますので注意しましょう。

【仕上げ】

8、ポストに掛けておいたスレッドでハックルを留め、アイ側でハーフヒッチャーを使ってスレッドを留めます。

ポイント…ハックルを留める際に巻き下ろした真ん中あたりにスレッドが通ると、抵抗でハックルがバラけやすいので、しっかりと巻いたハックルの下側にスレッドが通るよう注意します。

9、ポストをカットしてハーフヒッチ部分にヘッドセメントを付けて完成です。

ポイント…ポストをカットする際、長い方が見やすいように感じますが、あまり長すぎると水面でフライが倒れます。フックサイズにもよりますが大体7㎜~1㎝くらいの長さでポストをカットしておきましょう。

見栄えが気にならなければ長めにしておいて実際に使う際に様子を見ながらクリッパーなどで短くしていくのもアリかも。

【タイイング動画】

【最後に】

パラシュートのタイイング説明はいかがだったでしょうか。

このフライは視認性も良くて初心者の方にもとても使いやすいフライだと思います。またフロータントをハックル部分だけにつけて微妙な浮き姿勢を変えてみるなんてこともできるフライです。

最初の見た目は複雑な構造をしていそうなフライですが実際に巻いてみると、そんなに難しくないのでぜひ挑戦してみてください!

今回は以上です。

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