こんにちはーnakiです。
イギリスで生まれ、アメリカで発展したフライ。
これがゴダードカディスです。
作ったのは英国人のジョン・ゴダードさん。
特徴的なクリップボディはアメリカ西部の荒い河の流れにも負けない高浮力を持ち、いわゆるウエスタンスタイルと呼ばれウルフ系フライと共にアメリカンフライフィッシングの歴史を築いてきたフライです。
今回はこのゴダードカディスのタイイングをしていきたいと思います。
クリップボディのフライ
獣毛を少しずつフックにフレアさせながら何回も取り付け、刈り揃えたボディをクリップボディと言います。
作るのに少し手間が掛かりますが浮力が高い浮力を持ったフライが出来上がります。
フライタイイング
このフライはトビケラが羽を畳んだ様な形?をしているのでそんな形状をイメージしながらボディを作っていきます。
〔今回使ったマテリアル〕
- フック:TMC900BL#12
- スレッド:8/0ブラウン(6/0の方が作り易いかも)
- ボディ:ディアヘアー
- ハックル:コックネックブラウン
- 触角:ハックルストーク
1、フックに下巻きをしていきます。
シャンクいっぱいにスレッドわ巻いていきます。
2、ボディ作り。
ここがこのフライの肝になるところです。
ディアヘアーを少量づつフックに取り付けていきます。
しっかりスレッドで留めます。
なるべくシャンクに隙間が空かないように密にディアヘアーを付けていきます。
数回繰り返すとこんな感じになります。
シャンクの3/2くらいまでディアヘアーを付けていきます。
付けたらここで一度スレッドをフィニッシュしておきます。
次はいよいよボディを刈り込んでいきます。
安全カミソリなどで大まかな部分をカットしていくと後の作業が楽です。
因みに…
今回のようなタイイングカスが沢山出るようなフライの場合、バイスの下にゴミ箱があると後片付けが楽になります。
バイスのシャフトに固定できるものが各メーカーから出ています。
活用しましょう。
続けます…
大まかに刈り取ったらシザース(ハサミ)で形を整えていきます。
少しずつ形を整えてこんな感じになりました。
これでボディが完成です。
ハックルをつける前にまたスレッドを巻いて、ボディの巻き終わりまで持っていきます。
3、ハックルを巻きます。
ブラウンのコックネックを二枚取り付けます。
【ここがポイント】
取り付ける二枚のハックルのストークの部分、これが触角になります。
ファイバーをすべてむしり取って長めに飛び出るように取り付けます。
※違うマテリアルを使う場合もハックルの前に巻き留めておいた方がしっかり固定出来ます。
ハックルを一枚づつ巻いていきます。
二枚巻き終わったら、触角を切らないよう注意して余分なハックルをカットします。
4、完成
スレッドをフィニッシュします。
ウィップフィニッシャーで触角の上に留めるか、ハーフヒッチで触角とアイの間を留めます。
最後にヘッドセメントで留めた部分を固めたら完成です。
流れの早い場所に
浮力の高い構造をしているので流れの急な場所や水に揉まれやすいポイントで使うのが効果的かなーと。
源流イワナや管釣りニジマスがよく釣れるイメージです。
ブラックバスやブルーギルにも使えます。
トビケラをイミテーションしたフライですが、フックサイズや形状を変えれば色々応用がききそうです。
そのままでも形状的にアピール度が高いのかトラウト系だけでなくブラックバスやブルーギルも普通に釣れます。
使ってみて下さい。
まとめ
イギリス生まれのアメリカ育ち、浮力が高くて流れに強い。
これがゴダードカディスと言うフライです。
クリップボディが特徴でタイイングに少し手間が掛かりますが色んな面白いフライを作れるテクニックなので覚えておくのもいいかと思います。
正直、作っても日本の渓流ではあまり使わないかも知れませんが、興味のあるかたは作って見てください。
今回の記事はこれで以上です。
もし、タイイング記事希望のフライがあればコメントいただければ検討致します。
こんなフライ巻いてほしい、このフライの作り方が分からないなどあればお教えください。
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