こんにちは、nakiです。
トビケラのイミテーションフライで有名なのがエルクヘアカディスですがこれは成虫です。
トビケラは他に幼虫期と蛹期があって幼虫がラーバ、蛹がピューパと呼ばれます。
今回はトビケラの蛹のイミテーション、カディスピューパのタイイングについて紹介します。
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なんとなく使うフライです。
渓流魚がモゾっと翻って餌を捕食していると思われるとき、ドライフライでイマイチ反応が悪い時に何となく使ってみたりします。
シーズン最盛期の渓流で特定のアトラクターしか捕食しない偏食の魚が出てくるときがあったりしますが、そんなパターンの時に使ってみると意外と釣れたりするかもしれません。
カディスピューパのタイイング
蛹が羽化しようとしている場面のフライです。
脱皮したての伸びきらない羽などが特徴になってきます。
〔今回使用したマテリアル〕
- フック:マルト c46FWBL#12
- スレッド:8/0ダークブラウン
- ボディ:ヘアーズイヤーダビング各色
- リブ:オーバルティンセルゴールド
- ウィング:モルフォファイバー
- レッグ:パートリッジ
- ウェイト:レッドワイヤー
フックをセットします。
こういった良くある感じのカーブシャンクフックの場合、アイ手前の部分を水平になるよう固定すると作業しやすいと思います。
下巻き&オモリを取り付けます。
フックにスレッドを巻きつつシャンクの4/1くらいの位置にレッドワイヤーを巻き留めます。
大体10回転くらい巻いてます。
ここは狙っている沈むスピードによって変わってきます。
浅い場所を釣りたければオモリを少なく、深い場所なら多く付けます。
巻いたウェイトの上にスレッドを掛けて固定しつつ下巻きを再開します。
ボディを作ります。
最初にリブ用のオーバルティンセルを一番後ろに巻き留めます。
次にスレッドにヘアーズイヤーを撚り付けてフックに巻いていきます。
アイの少し手前くらいまで。
次はリブを巻きます。
取り付けておいたティンセルをスレッドと逆回転でボディに巻き付けていきます。
4~5回転で巻き留めます。
余ったティンセルをカットしたらボディの完成です。
ウィングを取り付けます。
今回のウィングにはティムコのモルフォファイバーを使いました。
妖しく煌めく布で自由な形にカットしたあと断面をライターなどで炙って固めると色んな使い方が出来ます。
取り敢えず、フックサイズくらいの大きさにモルフォファイバーを四角く切り出した後、長辺を二つ折りにして写真のような形にカットします。
カット出来たら断面にライターの火をサッサッと近づけて固めます。
※あまり直接火が当たると溶けます。
少し縮れるくらいなら羽化したての虫っぽくて丁度いいと思います。
出来たウィングをひっくり返してボディの巻き終わりに跨がせるように乗せます。
位置を調節しつつ指でウィングを押さえて軽く巻き留めます。
ウィングが長ければ余った部分を引いて長さを調節します。
余分なところをカットします。
スレッドに色の濃い目のヘアーズイヤーを軽く撚り付けてウィングの上に巻き付けていきます。
巻き付けたら毛を後ろに流しておきます。
レッグを取り付けます。
パートリッジを巻きます。
羽の下部分、ふわふわした所と長いファイバーを全てむしりとって写真のように逆撫でます。
ハックルの裏側を上にしてフックに巻き留め巻いていきます。
ファイバー部分を巻いたらストークをスレッドで巻き留め余った部分をカットします。
ファイバーを指で下側に寄せてスレッドを被せるように上に巻いていきます。
少しスレッドを巻いてヘッドの形を整えたらスレッドをフィニッシュします。
完成!
ヘッドセメントで固めて完成です。
いつでも使えそうなフライかも!?
日本のトビケラはとても種類が多く500種類以上発見されているようです。
しかも、毎年新たな種類が発見れているらしくまだまだ種類が増えそうです。
それだけ多くの種類がいればシーズンを通して何れかの種類は羽化するでしょう!
ドライフライの反応がイマイチなとき水中を釣る一つのパターンとして用意しておくといつか使える日がくるでしょう。
きっと、きっと…
まとめ
カディスピーューパはトビケラのサナギのことです。
水中で羽化するときに浮いてくるのを渓流魚は狙っています。
水中で魚の捕食行動が何となく見えたら、ニンフかカディスピーューパを投げてみますが、その選択が当たれば釣れると思います。
タイイングはウィングをカットしたり少し複雑ですが、水中パターンとして持っておいてもいいフライだと思います。
今回は以上です。
いつも読んでいただきありがとうございます!
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