シーズンがスタートする解禁当初の渓流では、まだ気温が低くメイフライのハッチがとても少ないです。
そんな時に活躍するのがミッジフライ。ユスリカなどのとても小さな生き物をイミテーションしているフライです。
ミッジフライの活用
ミッジフライはユスリカなどの極小の昆虫をイミテーションしています。なので使用するタイミングとしては気温が低い3~4月のユスリカがハッチしているタイミングです。
他にも、真夏などの気温がすごく高い時期、メイフライがハッチせず、魚の食い気が低い時も効果があります。
なので、使用時期としては3~4月、8月です。
※ミッジフライのフックサイズは#20~の小さいフックを使います。
ミッジフライのタイイング
今回使用するマテリアル
- フック:バリバス2210(今回は#24を使用)
- スレッド:8/0ブラウン
- ストリップドピーコック
- CDC(白)
1:フックをバイスにしっかり固定、スレッドを下巻きします。
2:ストリップドピーコックをフックベンド側に取り付けます。(ピーッコックは切れやすいので注意、水に浸しておくと切れにくくなります)
3:アイ側にCDCを取り付けます。(取り付ける量は、CDC1枚の羽の片側のファイバーを約半分程毟って取り付けます)
4:余分なCDCをカットしてスレッドで巻き上げてCDCを立ち上げます。
5:先に取り付けたピーコックを巻いていきます。(先にも書きましたが、事前に水に浸しておくと巻いているとき切れにくくなります)
5:ピーコックを巻き終わったら、スレッドで固定、ハーフヒッチを2回してスレッドを切ります。
6:ヘッドセメントでボディごとコーティングします。こうすると、見た目と強度が少し上がります。
以上で完成です。
※取り付けているCDCは釣りをする際に、調子を見てカットします。
タイイングのポイント
ミッジフライはとてもフックが小さいので巻きずらいです。今回ボディに巻いたピーコックも#28~くらいになってくると小さすぎて非常に巻くのが大変です。
その場合、ボディはスレッドのみでCDCだけ取り付けるパターンもありますので巻いてみてください。
取りつけたCDCは、そのまま釣りに使うと水面に張り付いてフライが立ちません。見え方と、浮き姿勢のバランスを見ながら釣り場でカットします。
最後に
メイフライのハッチが少ない早春のフライフィッシングでミッジフライは欠かせない存在ともいえます。が、フックがとても小さいので使うティペットも細く結びにくくなります。(推奨8~9x)
その際は、虫メガネを使うなどして対応しましょう。
水温が低く魚の活性が上がりきっていない場合でもミッジフライは釣れます。シーズン初期はぜひ用意しておきましょう。
今回は以上です。
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