実際に釣りをするときにはフライラインの先にリーダー、その先にティペットという細い透明な糸を結んでその先にフライを付けます。今回はそのリーダーとティペットについて解説していきます。
リーダー(テーパーリーダー)と役割
フライラインは太く派手な色見が多いのでそのままフライを結んで釣りをするわけにはいきません。そこでこのリーダーを取り付けてフライに結んである糸を目立たなくしています。
リーダはフライライン側が太く、先端に行くにしたがってだんだんと細くなっていく形状になっています。これは魚が掛かったりしてラインにテンションがかかった際のショック吸収とキャスティングで生まれたラインの力を空気抵抗を受けながら飛ぶフライの先端まで伝えるためという重要な役割を持っています。
リーダーも種類が豊富にあり太さ、長さ、素材のほかにテーパー部分の形状など釣りの状況やタックルに応じて選べるようになっています。
太さ…数字が小さい方が太い
太い 0x、1x・・・5x、6x、7x 細い
この表記は一番細い部分の糸の太さになります。
長さ…短いものだと6フィートから長いと19フィートなんてものもあります。7.5~12フィートが一番多用される長さ。
素材…主にナイロンとフロロカーボンがあります。ナイロンは安価で軽くドライフライに向いています。フロロカーボンはコシがあり強度と耐久力がありますが少し高価です。
湖タイプの管理釣り場では5x~6x、河川渓流では6x~7xの9フィートぐらいが最初は使いやすいです。
通常は上の写真のようなパッケージに入って販売されていて¥200~¥500くらいの価格が多いです。
ティペット
他の釣りでいうハリスにあたる部分です。リーダーにもティペット部分は付いているものが多いですが、あまり長さがないのとフライを結びなおしたりしているうちに段々短くなっていくためリーダーの先にティペットを取り付けます。こちらも数字が小さいほど太く数字が上がると細くなっていきます。
リーダよりも太いと魚が掛かった時に結び目で糸が切れてしまうので同じ太さか細いものを選ぶようにしましょう。
取り付ける長さは1~2Mが一般的で釣りの状況、手法などでも長さを変えます。
最後に
今回はリーダーとティペットについて解説してきました、種類が多くて最初は迷うことがあると思います。
リーダーの種類が変わるとキャストした時のフライの飛び方が変わったりティペットを変えるとフライの浮き方、フッキングのし易さ等が変わったりします。
まずは、自分の釣りのスタイル(釣り場に合わせたタックル)でとりあえずスタンダードな1種類を使ってみてそのリーダーの特性がつかめてきたら長さや太さを変えて試してみるのがいいと思います。
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