五十鈴BC521sssを手に入れたのでレビューする。

ルアーフィッシング
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先日発売になった五十鈴工業のBC521sss、運良く手に入れることができた。

新体制になってから初めてのBC52シリーズなので旧製品との違いなど比較レビューしてみようと思う。

気になっている人がいたら参考にしてほしい。

※テクニカルな内容は含みません。

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BC521sssはこんなリールだ

BC521sssは五十鈴工業が作る左巻きの小型ベイトリールだ。

520が右巻きで521左巻きとなる。

ハンドル側が卵型のエッグシェイプで同社のBC42シリーズと比べるとハイギア仕様、6.1:1でハンドル1回転辺りの糸巻き量は約60cmだ。

サイズ感としてはアブの2500cクラス。

バスやトラウトで活躍するサイズのトラッドなベイトリールである。

トラッド(トラディショナル)とは伝統とか普遍的なんて意味がある様で、その名の通りこのリールもシンプルでクラシカルな外観をしていてオシャレである。

一つひとつの部品を職人さんが組み上げるジャパンメイドなリールでクラシカルな見た目に反して、現行のハイテクリールにも劣らない性能と精度を持ったリールである。

単に性能や飛距離と言うよりも、所有欲や風景、タックルに対する映えなどの釣りのスタイルを追求するアングラーに人気のリールだ。

そういった意味ではアブアンバサダーと同じ立ち位置であると思う。

以下に細かいスペックを書いていこうと思う。

スペックと特徴

基本スペックは以下の通り

  • 重量:約240g
  • ギア比:6.1:1(ハンドル1回転辺り約60cm)
  • 糸巻量:8lb/200yd、10lb/160yd、12lb/135yd
  • ボールベアリング数:5個
  • ドラグ力:3kg
  • ルアーウェイト:3g〜

こんな感じだ。

このリールの特徴は、まずハンドルがカム式であること。最近のハイテクリールにはワンウェイクラッチというハンドルの逆回転を遊び無く止める機構がついているが、このリールは敢えて歯車に金属を噛ませて逆回転を止める機構になっている。なので少しだけハンドルの戻りに遊びがある。

これは好みが別れる部分だと思うが仕組みも単純で使い慣れているので私は気に入っている。

もう一つはフルタイムシンクロのレベルワインダーがついていること。

シマノやダイワのベイトリールはクラッチを切ってルアーをキャストする際、リールのレベルワインダーはクラッチを切った位置で固定されるが、このBC521と言うか五十鈴のBCシリーズはスプールの回転に合わせてレベルワインダーが左右に稼働する。

外観

ザックリ外観の写真をアップしてみた。

旧製品との比較

BC520sss(左)とBC521sss(右)

最初にも書いたが、今回リール五十鈴工業の社長が代わり新体制になってからの初のBC521sssとなる(他のシリーズは既に出ているものもある)。

なので旧製品とどの辺が変わったのか見ていきたいと思う。と言っても、旧521を持っていないので520との比較になるので了承いただきたい。

ぱっと見の外観については上の写真の通りだ。

色以外に最初に目につくのがハンドルが樹脂製のもから他のシリーズ同様のアルミ削り出しになっている点。

個人的にはアルミハンドルの方がカタカタしなくて気に入っている。好みがあるだろうから気に入らなければカスタムすれば良いと思う。

パーミングカップ

次はパーミングカップの形状。

旧520はパーミングカップが外側のリングとプレートの2つで構成されていたが新521はカップ形の1つの部品となり見た目がスッキリした印象だ。

ハンドル側カップ

コチラはハンドル側のカップ。

クラッチの五十鈴マークは健在だ。

気が付いたのはカップ側面の精度。

旧520は若干ボコボコしているが新521は綺麗に平らになっていてやはりスッキリした印象だ。

加工の精度が上がっているということだと思う。

綺麗になった反面、キズは気になるかもしれない。

スプールを外す際に回すネジも見た目の変更は無さそうだ。

新521のカップのエッジ部分がシュッとした印象になっている。

スプール

ノーマルのスプールについては特に変わったところはなさそうだ。

レベルワインダーを動かす為のギアがパーミング側にあってそこが変更されているらしいが分解していないのでそこはまだわからない。

マイクロキャストスプール

アベイルから発売されているBC52シリーズ用のマイクロキャストスプール。

旧BC520sssに装着していた物を取り付けて見たが問題なく使えそうだ。

エリア用や渓流でのベイトフィネスには五十鈴のノーマルスプールは少し重くて辛い。

マイクロキャストスプールを取り付ければ1g位の軽いルアーでも快適にキャスト出来るようになるので五十鈴リールを使ったトラウトでは必須アイテムだと言える。

持ってない人は用意する事。

外箱

箱自体は変わっていないが、新しい方は値札のラベルが追加されている。

因みにこの値札、届いた時に見てあれ?と思ったが、金額が間違っている。

五十鈴のホームページにも記載があるが、正しくは¥57,800(税込み¥63,580)とのこと。

感想まとめ

新BC521sssについて書いてきた。見える範囲だが旧製品との違いがいくつかあってどれも今の時代に合わせたデザインと仕様の変更といった感想を持った。

ハンドル回してみた感じも新521の方が若干精度が高いような気もするが単に新しいだけかもしれないのでここは暫く様子見。

旧BC520sssもレトロ感と無骨さが合わさって好きだが、新521sssはクラシックリールの現代版といった感じでカッコイイ。

剛性もあって末永く使えそうなリールだ。

これを持って釣りに出掛けるのが楽しみである!

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