おしゃれなベイトリール五十鈴工業BC420sss

ルアーフィッシング
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五十鈴工業は日本が誇る最高!(最古)のリールメーカーである。

創業が70年を過ぎているのだとか。

国内外の大手リールメーカーのOEM生産などを手掛けて来たようだ。

そんな中、十数年前に五十鈴のオリジナルリールとして日の目を見たのがBCシリーズである。

このクラシックなデザインのリールがまたカッコイイ。

私は主に渓流、管理釣り場で使用している。

今回は私が大好きな五十鈴工業のBC420sssベイトリールについて書いて行こうと思う。

五十鈴リール、興味のある人は読んでみてほ

トラッドなデザインとハイテクリールにも負けない機構

トラッド=トラディショナル。

伝統的とか揺らぐことのない等の意味。

BC420sssは五十鈴工業のローギアタイプのリールだ、ハイギアのリールを見たい方はこちら。

外観

BC420sss、見た目は丸型、abuアンバサダーの様なヴィンテージ感溢れる伝統を感じさせるデザインのベイトリールである。

ゴテゴテしないシンプルな見た目なのでグリップがウッドやオフセットなどのシックなものとも相性がよくかっこいい。

上の写真はメガバスのトラウトロッドとヒトトキワークスのグリップにそれぞれリールを装着したところ。

サイズはABUの2500Cよりも若干小さいくらいで渓流やちょい釣りで使用しやすいサイズ感だ。

カルコンBFSと比較すると、本体とスプール径は420が若干大きく、ハンドルはカルコンBFSの方が大きい。

私がメインで使っているのはBC420sssNarowでこれは通常の420よりもスプールの幅が狭くハンドルも小さいタイプだ。

因みにこのモデル、ガトリングスプールというちょっと変わったスプールが装着されている。

こう言ったちょっと変わった、というか個性的な部品がたまにあるのも五十鈴リールの特徴だと思う。

機構、スペック

BC420sssはクラシックタイプのリールなのに性能面では現行のハイテクリールにも劣らない実力を持っていると思う。

先ずはスペック

  • 重量: 約230g
  • ギア比:  5.1:1(ハンドル1回転の糸巻き量約50cm)
  • 糸巻き量:8lb – 146m/10lb – 118m/12lb – 100m (ノーマルスプール使用時)
  • ルアーウェイト: 3g〜
  • ブレーキ: 遠心タイプ

重さについてはモデルにより若干の誤差がある。

大手メーカーのロープロリールよりもリール重量は重いが、このリールが活躍するフィールドでは腕を大きく振りかぶって体全体でタックルを操作するような事はないと思うので私は気にしない。

と言うよりも見た目のカッコよさで重さの分を差し引いて余りあると思っている。

BC420sss-T2

全体が金属で出来ているので剛性があり長く使える道具である。

特徴的なのがハンドルの逆回転を止める機構。

最近のリールだとワンウェイクラッチと言って逆回転側に全く遊びのない物が多いが、420sssはカム式と言って歯車に金属を噛ませて逆回転を止める仕組みになっていて若干の遊びがある。

職人の手作り感が溢れる仕様だ。

それと、レベルワインダーのフルタイムシンクロ。

ハイテクベイトリールではクラッチを切ったらその時点でレベルワインダーが止まりスプールだけがフリーになる物が殆どだが、此方はスプールの回転に合わせてレベルワインダーも左右に動く。

一見飛ばなくなるようにも思えるが渓流とエリアでカルコンBFSと使い比べても気にはならなかった。

レベルワインダーが停止するベイトリールもスプールから糸が出る際にレベルワインダーに当たって抵抗になるので結果は同じかもしれない。

むしろ、フルタイムシンクロの方が余剰回転のブレーキになってバックラッシュ等のトラブルを防いでくれているような気もする。

クラッチは本体上部の金属のボタンである。abc2500cと同じような位置だがコチラは樹脂ではなく金属のボタンが付いている。

ブレーキは遠心力タイプで、スプールに装着したブレーキシューがスプールの回転により外に押し出されてリールフレームの内側に擦れてブレーキが掛かるものだ。

キャスト性能

気になるのはどの位、飛ぶのかだと思う。

私自身、渓流など釣りの特性上、重たいルアーは投げないし、飛距離もそこまで必要としない。

5gあったら重たい方だと思う。

5gのルアーで5フィート弱のロッド、ノーマルスプールで0.2号のPEを使った場合、ロッドの特性にもよると思うが25mは軽く飛ぶ。

後述するが、同社の純正ノーマルスプールはちょっと重い。

3gを切るような軽いルアーだと出だしに辛いものがあるが、5g位あると問題なくむしろスプールの慣性があるのかキャスト後半の伸びはビックリする程良かった。

※普段は3g以下のルアーも多用するのでアベイル製のマイクロキャストスプールを使用している。

マイクロキャストスプール

キャストの話をしたのでマイクロキャストスプールについて少し書こうと思う。

BC420sssの純正スプールは、先にも書いたが少し重たい。

重い物を投げる場合はそのままでも問題が、トラウトなど軽いルアーを軽く投げたい場合は、スプールの回り始めが重くなるので中々難しくなってくる。

そこで、重量の軽いスプールを使う。

写真を見ても分かるがスプール自体の重さが純正の半分を切っている。

軽いスプールを使うと軽いルアーでも回転の初速を出しやすく軽く投げられるようになる。

·BC420sss用マイクロキャストスプール

因みにスプール幅の狭いペスカだと更に軽くなる。ラインを巻いた状態で測っても余裕で10g以下だ。

※マイクロキャストスプールは強度を犠牲にして軽量化した部品。PEなど強いラインや根がかり時の扱い方など使い方によってはリールやスプールを痛めるので注意。

※スプールが軽い分ブレーキの調整が繊細、セッティングによってはロングキャストが難しいので工夫が必用。

リール紹介

この2つのリールは通常仕様のBC420sss。

カラーは発売時期によって色々ありどれも少数の限定生産が多い。

次の写真はBC420sss-T2。

現、五十鈴工業社長のヤマケンが経営するトライアルという会社から発売されたモデルだ。

通常の420にはないドラグクリッカーやアベイルマイクロキャストスプールの4215trが同梱されたモデルとなっている。

次がBC420sss narow 。

ペスカトーレとも呼ばれるリールで通常の420sssよりもスプール幅が狭い。

ハンドルも小さく、スタードラグの形状も星型になっているモデルだ。

これはBC421sss。

今回の記事では紹介していないが左巻きのモデルで戦車に使われるのと同じ塗装が施してあるモデル。

ハンドルの向き以外はBC420sssと同じスペックになる。

なかなか渋い逸品だ。

最後に

五十鈴工業のリールはどれも熟練の職人が部品の一つに至るまで手を入れて完成されたリールとのこと。

実際に手にとって見ると大手メーカーのリールにはない手作り感と存在感がある。

「この道具と一緒に魚の写真を摂りたい!」と思わせるような品々ばかりで本当にカッコイイ。

なかなか写真だけでは伝わり難く手に入りにくいリールでもあるが手にする機会があれば是非、使ってみてほしいと思う。

きっと楽しい釣りが出来る事と思う。

Avail(アベイル) リール Microcast Spool BC4227R2(溝深さ2.7mm) ms_bc4227r2_blk ブラック

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