釣りをする際のスズメバチの対策と対処法

オオスズメバチフライフィッシング

釣りに限らずですが、アウトドアをしていて意外と多いのが蜂に襲われるトラブルです、多い月では1000件以上の蜂による被害が報告されることもあります。

中でも日本にはスズメバチという猛毒を持った蜂が存在していますので、こういった蜂に襲われたら釣りどころではなくなります。

今回は襲われた際に被害の大きいスズメバチについて対策を書いていきます。

【この記事の内容】

スズメバチの正しい対策と対処法を紹介、襲われることを未然に防ぎます。

スズメバチ対策

スズメバチに襲われないようにするためにできる対策は、蜂を近づけない蜂に近づかない、です。この二つについてできることを紹介します。

スズメバチを近づけないためにできること

スズメバチの苦手なものを身に着けていれば自然と蜂が遠のいてゆき安全です。蜂は全般的に火と煙が苦手ですが、アウトドアなどで野外で活動しているときに持ち歩くのは難しいです。外で使える手軽にできる対策を紹介していきます。

〔服装〕

スズメバチに限らず、蜂類は黒などの暗色に反応し攻撃しやすい特性があります。なので、蜂に襲われる可能性がある場所に赴く場合は、なるべく明るい色か、景色に溶け込む色(緑色や迷彩色)を着用するのが好ましいです。

〔ハッカスプレー〕

メントールという成分も蜂が苦手な成分の一つなのでこれを利用したスプレーを体にかけておくことで蜂を遠ざけることが出来ます。人自体に対策を施すとすればこの方法が一番良いと思います。

アウトドアショップなどでも購入可能ですが手に入らない場合の自作方法も紹介します。

使用する材料

  1. ハッカ油 10㏄…ドラッグストアで購入可能です。 
  2. エタノール  10㏄…ドラッグストアで購入可能です。
  3. 精製水 90㏄… 10㏄…ドラッグストアで購入可能です。

以上の材料を混ぜてスプレー容器( 100均の化粧品売り場などで購入可能です。)に入れておけば手軽に蜂避けスプレーの完成です。

蜂だけでなく他の虫も避けられますが、効果が長続きしないのが難点です。定期的にスプレーをして使います。

〔市販の虫よけスプレー〕

ドラッグストアなどで何時でも購入可能です。手軽さでいえばダントツです。ハッカスプレーのような成分の物もありますが、人口成分の物もあります。人によって合わないものもあるので購入の際は意を付けたいところです。

〔木酢液〕

煙のが苦手なのは前述しましたが、この苦手な煙の臭いを出すのが木酢液です。木炭を作る過程で出来る液体で木材の焦げたような臭いがします。ホームセンターの園芸品コーナーなどで購入可能です。

ただ、臭いが結構強い為、人に直接かけることは中々できません。液体を染み込ませた布などを蓋のできる缶などに入れておけば持ち運びができます。

〔蚊取り線香〕

蚊取り線香は、蚊だけでなく虫全般にも効果があります。手に入りやすいですし手軽に使えますが、アウトドアシーンでの使用を考えると少し難しいかもしれません。

使えそうな場合でも、火の始末は気を付けたいところですね。

以上がスズメバチを近づけさせないための方法です。

スズメバチに近づかないための知識

スズメバチが普段どういったところに巣を作って行動しているかを知れば、そこを避けて通れます。日本にいる代表的なスズメバチの巣が出来る場所の特長を紹介します。

巣のできやすい場所

スズメバチの種類巣の特長やできやすい場所
オオスズメバチ山林の木の根本、土の中などの閉鎖された空間に巣を作ります。一見しても巣があることが分からない場合もあるので、山林で人が立ち入った形跡のない場所などに踏み入る場合は注意が必要です。
ヒメスズメバチ樹木の狭い隙間や、土の中、家屋の隙間にも巣を作ります。巣の特長はオオスズメバチに似ていますが、オオスズメバチより小型です。
キイロスズメバチ木の穴の中や、人の生活圏にも積極的に巣を作ります。数が増えてくると巣を引っ越すのも特徴です。最大直径が60㎝を超える巨大な巣になる場合もあります。
モンスズメバチ樹木の穴の中なや、地中など密閉されている場所を好みます。こちらも巣の特長はオオスズメバチに似ていますが、オオスズメバチより小型です。
クロスズメバチ森の中の地中に巣を作ります。

スズメバチの種類ごとの性格と危険度

単にスズメバチといっても種類ごとに性格や危険度が違います。巣のできやすい場所と合わせて、各スズメバチの性格も紹介しておきます。

スズメバチの種類危険度性格
オオスズメバチ★ ★ ★ ★ ★ 日本に生息する蜂の中でも最も大きく強力な毒を持っている蜂。性格も獰猛で、外敵とみなすと積極的に攻撃してくる。単独で行動することが多い。
キイロスズメバチ★ ★ ★ ★ 体長は小さめだが、攻撃性が非常に高い。巣に刺激を受けると興奮状態になり、近くを通る人を集団で襲う。
モンスズメバチ★ ★ ★ 運動能力もあり夜間でも行動できる攻撃性も高い蜂。刺激されるとすぐ攻撃してくるが、毒性はオオスズメバチよりも低め。
ヒメスズメバチ★ ★ オオスズメバチに次いで大型の蜂。性格は温厚で、威嚇行動はするものの害がない場合は攻撃してこない温厚な蜂。夜行性の蜂でもある。
クロズズメバチ★ ★ こちらも性格は温厚で攻撃性、毒性共に高くない蜂、だが活動期間が3~12月と他の蜂に比べて長い。

ここに紹介している蜂は、ほんの一部です。あと性格が温厚といっても敵対行為とみなされた場合は攻撃される可能性が十分にありますので注意が必要です。

もしも襲われそうになったら

運悪くスズメバチと遭遇し襲われそうになったら、まずは落ち着いて行動しましょう。近くを飛ぶ蜂を手で払う、大声を出すなどすると蜂を興奮させ逆効果です。

スズメバチは襲う前に威嚇行動をとります

もしも、山林や河原を歩いている際に、カチッカチッという音が聞こえたら要注意です。スズメバチは自分の縄張りに入ってきた敵に対して牙を鳴らして威嚇音を出します。この音が最終警告なので聞こえた場合は静かに後ずさりその場を離れましょう。

自然に赴く際は、周囲の音に耳を傾け小さな異変に気付くことが最大の危機対処法です。

もしも、刺されてしまったら…

それでも、もしスズメバチに刺されてしまったら、慌てずに刺された場所を指で強くつまむか、ポイズンリムーバーなどの道具がある場合、それを使ってできうる限り毒を絞り出します。

発汗、悪寒、呼吸障害、めまい、血圧低下などの症状が出た場合アナフィラキシーショックなどの可能性があるのでできうる限り早く医療機関を受診しなければなりません、命に係わる場合がありますので一刻も早く医者に行くか、スマホで救急車を呼びましょう。

まとめ

スズメバチはとても人の身近にいる危険生物です。また活動期は5月~10月ごろと人間がアウトドアで楽しむ季節と重なります。蜂の特性や対処法などを覚えておいて、いざというときに備えることが、事故が起きても大きくしないために重要になってきます。

いらぬ危険を生まぬよう、蜂の危険性、特性を理解して、近づかないように、また遭遇してしまっても冷静に対処できるよう準備しておきましょう。

今回は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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