こんにちはnakiです。
アントと言うにはサイズが大分大きいですが、シルエット的には同じようなものだと思うのでこんな名前になってます。
マシュマロファイバーを使ってボディを作ってアリっぽいシルエットを作ってみました。
便所バチみたいですが…
今回はこのマシュマロアントのタイイングを紹介します。
ボディの太さに差をつけて「それっぽく」
実際はアリでもハチでもいいと思っていますが、これ系の昆虫のシルエットはお尻が大きく中間が細いです。
そんな感じを再現するため、フックシャンクにはなるべくマテリアルを巻かず、マシュマロボディでアピールすることを心がけています。
【関連記事】
マシュマロアントのタイイング
マシュマロファイバーをシャンクに巻き留めるとどうしてもその部分が太くなってしまうので、その部分にひと工夫をしました。
マシュマロファイバーを使いつつフックシャンクの細さを生かす一例を紹介します。
〔今回使用したマテリアル〕
- フック:がまかつC15-B #14
- スレッド:8/0ブラック
- ボディ:シマザキマシュマロファイバーブラック、コパーワイヤー
- ポスト:エアロドライウィング(オレンジ)
- ハックル:コックネック(ブラック)
- ソラックスに少しダビング材を使用しています。
バイスにフックをセットします。
今回はがまかつのC15と言うフックを使ってフライを作っています。
シャンクの中間が凹んでいるちょっと変わった形状のフックです。
アリやハチなんかの体を観察するとボディの細くなっている部分が真っ直ぐではない虫が多いような気がするので今回はこんな形状のフックを選んでいます。
下巻き、ハックルポストを作ります。
アイ側にスレッドを掛けて最初の曲がり角辺りまで少し巻きます。
次にハックルポストを作ります。
アイから向かって最初の曲がり角の頂点付近にエアロドライウィングを1束取り付けます。
パラシュートフライの要領でポストを作ります。
作ったらスレッドを更に次の曲がり角まで下巻きしていきます。
マシュマロボディを作って取り付けます。
今回のフライはボディを直接シャンクに巻き留めません。
なのでのコパーワイヤーを使ってボディを取り付けていきます。
ボディ固定用のコパーワイヤーを少し長めに切り出してワイヤーの真ん中辺りをフックに巻き留めます。
そしたら、取り付けたワイヤーを二つ折りにします。
二つに折った部分にスレッドを巻いていきます。
今回コパーワイヤーはボディを固定するだけで表面上は見えなくなります。
次にマシュマロボディです。
マシュマロファイバーを1束取り出して真ん中をスレッドで縛ります。
縛った部分から二つに折ってファイバーをコームでとかして小さなマシュマロボディを作ります。
そのままだと長すぎるのである程度の長さにカットしておきます。
最初に二つにカットしておけば1束で2本くらいフライが作れるのでお得です。
マシュマロボディが出来たらフライに取り付けます。
取り付けておいたワイヤーの根本部分にスレッドを掛けてマシュマロボディごとしっかり巻き留めます。
※しっかりと言ってもあまりにスレッドを巻きすぎるのは良くないです。三回転くらいで少しきつめに巻き留めます。
ボディの余分な部分を根本から極力カットして、一緒に巻き留めたワイヤーをフックの前部分に折り返します。
折り返した部分をフックシャンクに添えてスレッドで巻いていきます。
これでボディが抜けなくなります。
ワイヤーの余った部分をカットします。
※大分長めにワイヤーが余った場合は取っておけば違うフライに使えますね。
ハックルを取り付けます。
ボディ分が少しフライ自体を大きくしているので、取り付けるハックルはワンサイズ大き目くらいでいいと思います。
(今回は#14のフックなので#13~12ぐらいのハックルサイズ)
ハックルを取り付けたら下の余分なところはカットしておきます。
ソラックス&ハックルを巻きます。
ハックルポストの根本部分にダビング材を少し巻いていきます。
これがソラックス部分になります。
次に、ハックルを5回転くらいで巻き下ろしていきます。
ポストの根本にスレッドを巻いてハックルを固定したら、スレッドをフィニッシュします。
スレッドはポストの根本に留めてもヘッド側でハーフヒッチしてもどちらでも構いません。
完成
ハックルの余った部分とポスト、ボディを縛ったスレッドなどの余った部分をそれぞれカットしていきます。
スレッドを留めた部分にヘッドセメントを付けたら完成です。
下から見たフライのシルエット。
上から見るとこんな感じです。
割と何時でも使えるフライです
アントフライとしてタイイングしていますが実際はサイズも大きくて魚からはアリとして見えているのか疑問ですが、実際、良く釣れるフライです。
羽アリが大量に飛ぶ5~6月、9~10月などの中間の季節だと魚も元気ですし、より釣れるような気がします。
ですが、シーズンの早い季節を除いていつ使ってもある程度魚から反応してもらえるフライなので一つ持っておくといい感じに使えるかもしれません。
まとめ
マシュマロボディを使ってアント系のフライを作りました。
マショマロアントと書いていますが、出来たものは便所バチっぽいシルエットになったので「便所バチフライ」でいいかと思っています。
使っているフックとボディの巻き留め方が普段はあまり使わないかなと思いますが中々釣れるフライなので材料がある方は試しに作ってみていただきたいフライです。
割と汎用的にシーズンを通して使えるフライなので持っておくと便利だと思います。
同じフックがなくてもロングシャンクのフックを似たように曲げれば何とか使えるかもしれませんので作ってみたい方は試してみてください。(…汗)
今回は以上です。
いつも読んでいただきありがとうございます。
コメント