ここ数年で秋冬にキャンプに行ったことがある人はかなりの高確率で目にしているのではないかと思う大人気テント、サーカスTC。
それにサイドフラップが付いたのがサーカスTCDXだ。
広さ、カッコよさも相まって私も愛用している。
今回はサーカスTCDXの細かい紹介と設営をしてみようと思う。
サーカスが気になる、購入を検討している、購入してこれから初張りする等の人は参考にして見てほしい。
サーカスTCDXはこんなテントだ
サーカスTCはメインポール一本で幕が立ち上がるトンガリ頭で中は五角形、TC生地(ポリコットン)の火の粉に強く保温性があり結露に強いワンポールテントだ。
ティピーテントとも言う。
このティピーテントの入口に1枚幕が追加されて(サイドフラップ)付属のポールで立ち上げると屋根付きの前室が作れるのがサーカスTCDXだ。
広さはコットを使うなら2人、お座敷スタイルなら大人3〜4人は余裕で入れる広さだ。子供2人、大人2人位のファミリーであれば問題なく使える広さだと思う。
オプションのフロントフラップを取り付けると幕内は更に広くなる。
色は通常、サンドカラーと写真のダックグリーンの2色。たまにコラボモデルなど限定カラーが販売されている。
因みにダックグリーンの方がサンドカラーよりも遮光性が若干高い様な気がする。
キャンプ場での被り率は圧倒的にサンドカラーが高い。
通常ワンポールテントの入口は下から天井に向かって傾斜しているので入口をあけはなったままだと雨が降ったり日差しを遮ることが出来ない。
サイドフラップを立ち上げることでちょっとしたタープの代わりにするわけだ。
因みに通常のティピーテントは中が端に行くに従って高さが無くなるので幕内全てを有効活用することが難しいがその問題も多少解消してくれる。
サイドフラップのファスナーを開けてグロメットをポールやロープで立ち上げるとホントのタープの様に使える。
入口はサイドフラップのある正面と反対側の2箇所ある。
両方開け放てば風通しはバツグン、夏でも快適に過ごせるだろう。
ベンチレーションはテントの先端に2箇所ある。
付属品
サーカスTCDXの付属品は以下の通り
- 幕本体
- ペグダウン位置を決めるガイド、ベルト(黒いメッシュの袋)
- メインポール
- サイドフラップ用ポール
- スチールペグ
- ガイロープ(テント用×5、サイドフラップ用×1)
- 取り扱い説明書
となっている。
ロープは一番最初に幕に結んでそのままになっている。
ペグはスチール製のかなりしっかりしたもので25cm位の長さ。通常の芝サイトなら問題なく使用できるだろう。
設営方法
ここからサーカスTCDXを設営していこうと思う。
1.ペグ位置を決める
黒いメッシュの袋からペグ位置を決めるガイドとベルトを取り出しテントの中心になる辺りにペグダウン。
このとき、ペグは地面と垂直になるように打つ。
一応、赤いシールが付いているペグが設営ガイド用のようだがどのペグを使っても同じに思う。
五角形のガイド幕の何処かの一辺が正面になるのでこのときにガイドを回転させて正面位置を何処にするか決めておく。
ベルトをガイドの角に合わせてピンと伸ばしベルトの先端部分に合わせてペグを打っていく。
同じ作業を5箇所。
※ガイド幕が余りにもコチャコチャになっている場合は軽く伸ばしてペグを打っておいたほうが良いと思う。
※ベルトは若干だか伸縮する。あまり引っ張り過ぎた位置にペグを打つとテントを張ったときキツくなるし逆に緩すぎるとピンと綺麗に張れない。程よくテンションを掛けるのがポイントだ。
ペグを5箇所打ったところ。見えにくい。
※後で微修正する可能性もあるのでこの時点で完全にペグを打ち込まない方が良いと思う。
2.テントを立てる
次はテント本体を広げて向きを確認しながらそれぞれの角に付いたベルトをを打ったペグに掛けていく。
テントの向きは中々わかりにくいが、サーカスは入口部分がベンチレーションの下に付いている。
あとDXの場合、片側のファスナー内側にサイドフラップが収納されていて掴むと少し生地が分厚く感じられるので参考にしてほしい。
この時点でベルトは完全に緩めておく。
次はメインポール(太い方)を組み立ててテントを立ち上げる
サーカスTCDXの場合、正面はサイドフラップが付いているので裏口のファスナーを開けてポールを入れたほうが作業しやすい。
開けたファスナーからポールを持って幕内にはいる。
この時点でベンチレーションを開けておくのを忘れてはいけない。後からだと届かない。
上の写真は幕の頂点の裏側だ。
ポールを当てる為の補強が付いているのでコレに合わせてポールを立ち上げる。
意外と、重たいぞ。
立ち上げると普通のサーカスTC状態になる。
この時点でテント全体の様子を見たとき幕が緩すぎたりキツ過ぎたりした場合はペグ位置をずらして調節出来ないこともないが、ベルトをフリーにしてしまうとテントが倒壊する可能性があるので注意。
ここで一旦、ファスナーを全部閉めてペグに掛かっているベルトを締めて各辺に付いているロープをペグダウンしていく。
ペグをしっかり打ち込んでベルトを締めていくが、一気に締めずに幕のバランスを見ながら各辺を調節していくと綺麗にテントが張れる。
ベルトを締めてロープを張った状態。
サイドフラップを使わない場合はこれで設営完了になる。
テント内上部の様子。
写真が分かりにくいかもしれないがサイドフラップはファスナーを閉じた状態では半分に折りたたまれている。
このフラップを使わずに収納しておきたい場合は、
写真のようにサイドフラップのファスナーを全部開けてから出ないと巻いて収納出来ないので注意。
サイドフラップを開いて端からクルクル巻いていくとベルトで固定出来る。
サイドフラップを立てる
サイドフラップがある側のファスナーの先端にはグロメットが付いているのでここに付属のポールを通す。
綺麗に広がるようポールの位置を調整して先端にロープを掛けてペグダウンすればサイドフラップの完成だ。
因みにこの状態だと寝るときはサイドフラップを畳む必要があるが、オプションのフロントフラップを取り付けるとそのまま使えるようになるし、幕内も広くなる。
注意点
いくつか気になった点があるので書いておく。
まず、サーカスに限ったことではないが、三角形のティピーテントは端にいくほど高さが低くなるので内側からだとファスナーが締めにくい。
これはテンマクデザインから出ている別売りの補助棒だが、こういった物を内側のファスナーに付けておいたほうが便利だ。
サーカスTCDXの場合だと窓付きのフロントフラップを装着すればそこを出入り口に出来るのでこの問題が解消される。
あと、このテントは重い。12〜13kgくらいある。
素材がTCで、ポールもペグもスチール製なので仕方がないかもしれないが車移動以外の選択肢はないと思う。
フロントフラップを購入した場合、別収納になるのでここも注意だ。使おうと思ったが忘れたなんてことになったら大変だ。
もう一つ、このテントはインナーとグランドシートが付属しないシェルタータイプとなっている。
ファミリーで使う場合や虫の多い季節など用途によって別途用意する必要があるだろう。
テンマクデザインから純正のオプションも販売されている。
サーカスTC DXの収納方法についてはこちら
サーカスTCDX使用例
私がサーカスTCを実際に使ったしゃしんをいくつか挙げておく。
何かの参考になればと思う。
上の写真は最近気に入っている使い方だ。
グランドシートを敷いてお座敷スタイルにし、フロントフラップ側が土間、裏口をフルオープンにして縁側の様に使っている。
写っていないが、写真の手前側にテーブルと焚火台が設置してある。
因みにコチラ、見てわかるとおりメインポールを二股化してあるので幕内は大分広い。
2枚目は上の写真の少し前、初めて二股化した時だったと。
どうでもいいが、幕内をもう少し整理したい所だ。
サイドフラップは使わずにサーカスTC状態で使用した。
コチラもグランドシートを半分だけ敷いた土間、お座敷スタイルとなっている。
3枚目はコット寝のスタイル。メインポールにコートとランタンが掛かっている。
コットが隠れて見えないね。
これもコット寝スタイル。
サイドフラップを開いてタープにしている。
因みに窓付きのフロントフラップを付けてしまうとサイドフラップが開けなくなるので注意。
因みに全ての写真に薪ストーブが入っているのは、このテントを冬に多様するからである。TCテントは生地がしっかりしていて冬暖かく、結露もしない訳ではないが水が滴るような事は無かった。
まとめ
サーカスTCDXはポリコットン製のタープの様に使えるサイドフラップが付いたワンポールテントである。
しっかりした生地が日差しを遮って幕の前後を開ければ風通しも良いし、スカートも付いて保温性もあるので基本オールシーズン使えるテントだろう。
設営、撤収は慣れると10分位で出来るようになる。
サーカスTC DXの収納方法についてはこちら
インナーテントとグランドシートは別売なので用途と必要に応じて用意してほしい。
重量があるテントなので使用する際の移動手段は車がおすすめだ。
アレンジ次第で色んな使い方が出来るサーカスTCDX、人気が出るのも分かるとても良いテントだと思う。
この記事がサーカスTCDXを検討、検索している方の一助となれば幸いだ。
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