暑い季節になるにつれ、色んな虫が飛び出しますよね。
渓流で釣りをしていても、目の前にブウォーン!ってカナブンとかが飛んでくると少しビックリします。
夏本番になるとカゲロウの羽化が少なくなって、代わりに陸生昆虫(テレストリアル)が活発に動き出します。
当然、雑食の魚たちも川に落ちた虫を食べると思うので、テレストリアルのフライパターンを用意しておきたいところです。
今回の記事ではパラビートルのタイイングについて紹介していきます。
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パラビートルのタイイングポイント
今回は、カナブンっぽくタイイングしてみようと思います。
割と丸っこくてツルッとしているので、ボディにボリュームを出して巻いていきたいと思います。
その他、昆虫のキラメキ感と節を意識して、虫っぽくなるようにタイイングするのがポイントになると思います。
タイイング解説
キラキラ感とボリュームを出すために、ピーコックをメインに使い、浮力の補助にフライフォームを使ってタイイングしていきます。
〔今回使うマテリアル〕
- フック:TMC900BL(今回使うサイズは#12)
- スレッド:8/0ブラック
- ボディ:ピーコックハール、リブスレッド(ゴールド)
- ボディバック:フライフォーム(ブラック)
- ハックル:コックネック(ブラック)
- ポスト:エアロドライウィング
1、フックにスレッドを下巻きします。
シャンクの3/1くらいまで下巻きします。
2、ハックルポストを取り付けておきます。
エアロドライウィングを1束切り出して、シャンクに取り付けておきます。
取り付けたら、シャンクいっぱいまでスレッドを巻いていきます。
3、フライフォームを切り出して取り付けます。
ボディバックになる部分です。
フォームを大体2~3㎜幅くらいに数センチ切り出して、フックシャンクの一番後ろから巻き留めていきます。
※フライフォームは取り付けるときに回転しやすいのでしっかり指で押さえながら巻き留めます。
取り付けたら、余分な部分はカットします。
4、ボディを作ります。
リブスレッドを適当な長さに切り出してシャンクの後ろ部分に巻き留めます。
次に、ピーコックハールを2本リブと同じ場所に取り付けます。
※ハールのフリュー(毛の部分)が前を向くように取り付け向きに注意します。
※ボディにボリュームを出すためにフリューの長い部分、ピーコックのアイの下あたりのハールを使うのがおすすめです。
まずは、ハールを2本同時に、ポストの手前まで巻いていきます。
次に、リブスレッドをハールと逆回転で巻いていきます。
※フライの強度を出すためです。
巻き終わったら、余分をカットします。
次に、最初に付けたフライフォームを折り返して、ポスト手前部分で巻き留めます。
※ここでも、フォームが回転しやすいのでしっかり指で押さえながら巻き留めていきます。
巻き留めたら、余分なフォームをカットしておきます。
5、ポストを立ち上げハックルを取り付けます。
ボディを完成させる前にハックルを取り付けておきます。
最初に取り付けた、エアロドライウィングを指でつまみ上げ、持ち上げた側の根本にスレッドをしっかり巻いてポストを立ち上げます。
立ち上がったら、ハックルの巻きシロを作るため、スレッドをポストに巻き上げていきます。(上写真参照)
コックネックの適当な長さ(パラシュートフライと選び方は同じ)のハックルを1本選びポストに巻き留めます。
6、ボディを完成させます。
イーコックハールを2本、ボディの残り部分に取り付け、残り部分に巻いていきます。
アイ手前で巻き留め、余分をカットします。
この時、ヘッド部分を少し巻いておきます。
終わったら、そのままスレッドを折り返して、ポストに掛けておきます。
7、ハックルを巻いていきます。
ハックルプライヤーに挟んで4~5回転巻き下ろしていきます。
巻いたらポストの根本にスレッドを数回巻いてハックルを固定します。
そのままポストでウィップフィニッシュするか、ヘッド部分でハーフヒッチをしてスレッドを切ります。
8、完成
ポストをちょうどいい高さでカットします。
スレッドを留めた部分にヘッドセメントを垂らして、完成です。
このフライの使いどころ
テレストリアルフライの活躍するシーズンは主に夏~秋にかけてです。
水の少ない時期のイワナやヤマメは木の枝や水際の草などから流れてくる虫も狙っています。
暑い季節になるとカゲロウなどのメイフライのハッチが止まって餌が減るので、なおさら食べられる可能性が高くなりますね。
夏の渓流の源流部などで木の枝の下、水際を狙う際に用意しておきたいフライです。
管理釣り場なんかでも意外に活躍するフライです。
まとめ
パラビートルは、陸生昆虫をイミテートしたテレストリアルフライです。
渇水期、暑い季節のメイフライが少ないタイミングがとても効果の出るタイミングになります。
テレストリアルのフライは他にも沢山ありますが、このフライは割と使いやすくて、釣りやすいです。
梅雨が明けたら、フライケースに何本か用意しておくといいと思います。
今回は以上です。
いつも読んでいただきありがとうございます。
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